変わらぬ愛の先にあるもの

女子力２ ページ3

「Aちゃん、こっちよ」



それから数日たった今日。私はお妙ちゃんと町に出ていた。



『お妙ちゃん、本当にありがとう』



「いいのよ。Aちゃん美人なんだから、とびっきり可愛い着物買って土方さんに１日たんと貢がせなさい！」



最後の発言は不穏だが、心強い助っ人を得たと心の中でガッツポーズをする。



結局、一人ではどうしようもないと悟った私は、私と土方さんの事を知っていて、なおかつNo.1キャバ嬢と名高いお妙ちゃんに協力をお願いすることにした。



因みに、近藤さんにバレると面倒くさいので、あの人が登城する日を狙って有休をもぎ取ってきている。



「とりあえず、今日はデート用の物だけを揃えましょう。あまり買うとなると時間も荷物も厳しいしね。それはまた後日ゆっくり買えるから」



『・・・本当にありがとうございます』



なんかもうお妙ちゃんが天使に見える。



そこから、お妙ちゃん行きつけだという呉服屋や化粧品店を回り、色々見繕ってもらった。



化粧品とういものは色々あるそうで、紅ひとつにも熟考するとは思わなかった。そりゃ時間がかかるわけだ。



でもその僅かな色の差でも随分変わってくるらしいから、本当にお妙ちゃんに頼んで良かった。私じゃ絶対適当に選んで失敗してた。

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