変わらぬ愛の先にあるもの

女子会３ ページ12

「いっそのこと真選組のなかで交際をしていると公開出来ないのか？別に組織内で恋愛禁止があるわけでも無いだろうに
そうすれば休みも融通して貰えるだろう？」



九兵衛ちゃんが不思議そうにそう言うが、それなんだよなぁと私は口ごもる。



それは、先伸ばしにしていた問題にも繋がるから。



「・・・サドのことアルか？」



『うん・・・』



ここで、色気よりも食い気とばかりにお土産をかっ食らっていた神楽ちゃんが反応する。神楽ちゃんは十四郎さんと総悟の確執を理解してるからだろう。



『十四郎さんとうちの双子の兄、総悟は仲が悪くて・・・と言っても、総悟が一方的に嫌っているだけなんですけど』



そもそも、総悟は十四郎さんが元々姉さんの事を好きだったことを知っている。



その後妹である私と恋仲になりましたーなんて、色々勘繰る所はあるだろうし認めるのは難しいだろう。



『それに、幹部二人が抜けるとなるとやはり穴が大きいですし、私情を優先して隊を困らす事にはなりたくないので』



これは、私と十四郎さんが付き合う上で決めた約束だった。真選組には私情で迷惑かけないと。



「はあぁー・・・この仕事人間め。あんたらじいちゃんばあちゃんになっても背中合わせて戦場駆け巡るつもり？」



『あ、なんかその未来想像ついた』



別に戦場でしか生きられないとか中二病みたいなこと言うつもりは無いけれど、私達は一生刀を持ってる気がする。

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