変わらぬ愛の先にあるもの

女子会２ ページ11

「して、Aは件の男とどこまで進んだのじゃ？」



馴れ初めをせがまれるままに話し、生き地獄のような体験をしたあと、月詠さんからそう聞かれる。



どこまで・・・とは？



『えーと、一応デートは一回行きました』



「して？」



『え？』



「デートに行った後は？」



『・・・キスは、しましたけど』



自分でそう言いながら顔が赤くなるのを感じる。もう顔が圧力鍋よ。



しかし、私の答えが不服そうなのがお姉さまがた。お妙ちゃんや九兵衛ちゃんこと微笑んでくれるが、さっちゃんや月詠さんは揃って額を押さえた。



「ぬし、交際に至ってからどのくらいじゃ？」



『ええと、大和組事件からだから、大体数ヶ月？いやもうちょっといってるかも』



この世界はサザエさん方式で年をとらないから難しい。



「それでキス一回か・・・」



「それは、あんたが奥手なの？それともその土方ってやつが？」



「お泊まりデートの一回や二回やってても不思議ではない交際期間じゃろうに」



『ヤーメーテー』



お泊まりデートの単語に、思わず顔を覆ってしまう。



「まあ、土方さんもAちゃんの事を大事に思って、ゆっくり交際を重ねていこうと思っているのよ」



お妙ちゃんがフォローに入ってくれるも、なんか熱くなってるさっちゃんがちゃぶ台をバンと叩く。



「甘い！Aは良いとしても、そんなスローペースでいっていたら相手直ぐにじいちゃんになるわよ！銀さんと同い年なんでしょ相手は」



そーよ、だから私も銀さんに際どく迫ってるんだけどもほら、あの人シャイだから。と、体をくねくねさせて自分の行いの正当化に走ったさっちゃん。



と言うかサザエさん方式のこの世界に年を取るという概念あんのか？



『いや、そのABCの次のステップとかはまあ追い追いとして、取り敢えずまた二人で出掛けたいと思ってはいます。ですが、中々休みも取れなくて・・・』

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