92杯 ページ46
me side
今日は月曜日。
いつもより少し憂鬱な出勤だ。
いや、決めたやんか、私…
と、改めて決意を確認し、オフィスに入った。
デスクにカバンをおろし、スマホを開いたところで、
cn「おはようございます、」
と、千尋の声が聞こえた。
ちらりと声の方向に視線を向ける。
『…(あ、)』
目が合った。
cn「……。」ﾌｲｯ
だが真顔で逸らされてしまった。
…っあれ？やばい、なんか怒ってる…？
デスクにつく千尋を目で追うも、やはりなんだか様子がおかしいように思える。
え？え？どうしよ…嫌われた……？
と、内心めちゃくちゃ焦り、困惑し、結局ほとんど仕事が手につかず、
昼休みがきてしまった。
早々と千尋はオフィスを出ていき、さらに私は焦りをつのらせる。
えぇぇぇ……泣きそう……
スマホをお守りかのようにぎゅっと握り、はぇぇぇ…と情けない声を漏らす。
それから何もできず固まっていること数分。
不意に方を叩かれて、後ろを振り返った。
『…ぇ』
cn「お昼、食べに行こ。」
『え、お昼…？』
cn「行くで。」
『ちょ、待っ…！』
慌ててカバンを持ち、千尋についていく。
そしてやって来たのは、いつものファミレス。
ドアをくぐれば、いらっしゃいませー、と店員さんが席に案内してくれる。
道中、全くと言っていいほど会話がなく、気まずさに拍車がかかった。
席について、適当に注文したあとも、その気まずい空気は続き、私はずっと下を向いていた。
料理が運ばれると同時に、千尋が沈黙を破る。
cn「あのさ。」
『…はい。』
cn「なんで…避けるん？」
『…えっ…と……』
cn「…俺と付き合うの、無理やとか思ったんなら、はっきり言ってくれ。」
ただ真っ直ぐに、そう問われた。
答えは出てるっていうのに、なぜか口籠ってしまう。
ふと千尋を見ると、酷い顔をしていた。
なんというか、今にも泣いてしまいそうなくらい切ない…
『っ私…千尋と付き合ってるのが嫌だから避けてたんやない…！
なんというか…その…どうしたらええか、わからんくて…』
気づけばそう口に出していた。
cn「わからんって…何に対して…？」
『…千尋を……好きになってしもうたこと……』
初めて誰かに、恋愛的な意味で『好き』と言った。
そのことに顔が赤くなっていく。
頼んだランチの湯気が揺れた。
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イデア(作者) - 輪廻さん» 輪廻さんこんにちは！勝利のプリン・プリン使ってましたよー！ご愛読ありがとうございます！！ (2020年2月2日 15時) (
レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - いきなりコメント失礼します！楽しく読ませてもらってます！デュエマでプリン・プリンって使ってましたか？ (2020年1月31日 19時) (レス) id: faad783911 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - momo さん» まじですか…！！？嬉しいっ…！！(泣)｜cn「俺は、それ以上なんやけどなぁ…w」← (2020年1月21日 19時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
momo - 毎日新しい話出たかなって思いながら過ごしてます！ あとチーノくんだーい好き（マジで） (2020年1月21日 18時) (レス) id: 55905a6c44 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - momo さん» ありがとぉぉぉう((( momoさんのコメント毎回嬉しいっす…！！！ (2020年1月20日 18時) (レス) id: 415baab17e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2019年10月31日 21時
