サッカー少女は転生者パート２

６２話 ページ13

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　私はひたすら長い廊下を不動と共に歩いている。

　不動が背を向けて歩いているので、ひとまず安心している。




　……にしても、無言きついなぁ。私から話しかけてみるか？





不動「なぁ」



　と思ったら、話しかけてくれたぁぁぁ！！





明日香「お、何？」


不動「……何でそんな嬉しそうなんだよ；」




明日香「え、いや、無言だったからさ、何か耐えられなくって」


不動「お前警戒心ないのな」




明日香「不動だし」


不動「…………は？(てか初めて名前で呼ばれた)」




明日香「不動は私に背を向けている。だから何もしない。以上！」



不動「……ふーん。でもそんなこと俺に言っちゃっていいの明日香チャン。

もしかしたら、その期待を裏切るかもしれないぜ？」



明日香「お前だってそんなこと言っていいのかよ。

まぁそん時はそん時で、何とかするけど」




不動「へーぇ、女のくせに男に掴みかかろうって？おもしれぇの」


明日香「別に不動のこと悪いとか思ってないし。

直接、私に危害を加えたりとかしてないからな」




　…………ん？何か忘れてる気が………。





不動「……あっそ。(調子狂うな……)」




明日香「待った。不動は私に向かってボールを蹴った。そして携帯も奪った。

…………………そういえば、携帯忘れてた！」






不動「……ふっ、ははっ。やっぱおもしれぇ！」


明日香「おい悪党！笑ってんじゃねぇよ！//」




不動「ふっ、悪ぃな。携帯なら返すよ」


明日香「あら素直」



不動「俺が持ってても意味ねぇーしな」



明日香「そ、ありがとう」






不動「………あ、あぁ//」



　ん？別に取られたもんを返されただけだから、ありがとうはいらないか。

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