青色に染まった私の人生。【おそ松さん】

男として。 ページ35

主人公side





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「マフィアさん達、おそ松さんに怒られてなかったらいいけど…」




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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ




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リズミカルになった陽気な音が客人が来たことを知らせる。ドアを開ければ見知れた顔が２つ。青いスーツの人がいた。




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「マフィアさんと…どちら様ですか？」


「神父だ、頭までイカれたのか。お前は。」


「暴言吐くな！神父。今日はhoneyに謝りに来たんだぞ！」





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「謝りに来た」と言う言葉に引っ掛かりを覚えつつ、ガタイが良くて目つきの悪い人が家の前に居るとご近所さんに怪しまれるので２人を招き入れた。






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「…粗茶ですが。それで、どうしたんですか？」


「えーと、だな…その……あ、と、、」


「謝罪しに来た。」






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ドギマギするマフィアさんとサラリと言う神父さん。まぁ、内容は何となくわかる。やっぱり、おそ松さんに怒られたのか２人の顔は窶れていた。





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「怖がらせて、申し訳なかった！
Italianとしてあるまじき行為！笑っていてくれ！」


「行為自体をした事は悪いとは思わない。
だが、お前の涙は嬉し泣きで見たい。悪かった。」





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イタリア人なのに土下座をするマフィアさんに、
顔をそっぽ向けて、耳を赤くしながら謝る神父さん。





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「顔を、上げてください。確かに泣きましたけど…」





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「２人を嫌いになれない」と伝えると２人で安堵の溜息を漏らした。何やかんやで優しい２人を無慈悲に「嫌いだ」とは言い難いのだ。





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「俺は、女の経験がないから…このコトバしか知らない。」



「俺は、人に優しくするとか、優しい言葉を言うことはない。」






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２人は私の目を向かって言葉を紡ぐ。黒くそしてその奥に見える蒼の瞳が私を捕らえて離さない。その瞳が私に言う。「思いが伝わってほしい」と。






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「「好きだ、愛してる。」」





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愛の囁きに胸が弾んだ。








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