笑顔が6つ side.F ページ7
「すみません！失礼します！！」
ぺこり、と礼を1つして駆け出した野的の後ろ姿をぼんやりと眺める。
隣に立つ彼もまた、同じようにしていた。しかし、野的が角を曲がって姿が見えなくなってもなお、そのままでいることに疑問を覚え、俺は声をかけた
福山「なぁ、小野D」
小野「……………へっ？」
福山「さっきからずっと一点を見つめて…何やってんの(笑)」
小野「いや……」
そう言ってまた、視線を誰もいない廊下へと向けた。
小野「……潤君はAちゃんのこと、」
福山「ん？野的がどうかしたか？」
そのまま小野Dは考える素振りをして、やっぱ何でもない、と続けた。
福山「じゃあ聞くけど、小野Dは野的のことどう思ってんの？」
小野「どうって……」
自分自身では分からないのか、それっきり黙り込んでしまい、そこから先は進まなかった。
でも、深く考えてしまうほどには、野的を意識しているには違いない。それに、本人は自覚がないのかもしれないけど、俺が野的といるとき、野的を弄ってるとき、決まって彼はつまらなさそうな顔でこっちを眺めている。
小野「そういう潤君こそ、Aちゃんのことどう思ってんのさ」
福山「俺？俺は……まぁ、」
いつまで経っても小野Dに想いを告げることの出来ない……
福山「…手の掛かる後輩？」
とは言っても、この業界じゃああっちのほうが先輩だ
小野「そこまで手を掛けてる感じはしないけど」
福山「俺に迷惑かけてる」
小野「………逆じゃない？」
福山「いやいやいや、まさか(笑)」
そもそも、野的が小野Dに告白してたら、俺だって彼女を弄ることをすることなんてない。
いつまで経っても二人の距離が縮まらないから、もどかしい距離感を保ってるから、俺は
福山「無性に腹が立つんだよ」
小野「やっぱ潤君が迷惑かけてるじゃん」
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年7月29日 15時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
青宙先生。(プロフ) - ではファン三号でお願いしますw((中村さんの小説が好きだったんですけど、一番推してる小野さんの小説が見られるとは思いませんでした（）これからも楽しみにしています！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 2ff65677d9 (このIDを非表示/違反報告)
美希 - じゃあ私はファン二号として応援します!!www (2016年12月6日 17時) (レス) id: d31d6a719d (このIDを非表示/違反報告)
慎ちゃん&ひろたんlove！ - これからが凄い楽しみになる作品ですねぇー！！ ファン第一号として、応援しています！ ファイトだよ！w (2016年11月6日 17時) (レス) id: b48729d962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悲しみを好むリンドウの花 | 作成日時：2016年11月6日 13時
