1番近くにいたいから。

第五話 ページ6

あ(何が起こってるの⁉)


ピンクや白で埋められていた視界が茶色や
灰色に染まってゆく。


あ「ど、どうしよ……。逢揆……逢揆と晴は⁉」


グオォォォォォオォォ


あ「！？なに…何なのあの大きいの…」


茶色い背景の中心には大きい怪物みたいなものがいた。


あ(逢揆と晴のところに行かなきゃ…怖い。)


足はガクガク震え全く動かない。

2人とも無事だよね？
大丈夫だよね？

行かなきゃ。
2人のところに行かなきゃ。


私は決意を決めて逢揆と晴を探すことにした。


あの怪物はまだ私に気づいていないはず…


私は回り道して花畑の中心へと向かった。


あ(2人ともどうか無事でありますように…)



そんな私の祈りはすぐ叶わなくなる……



私は怪物の後ろまできた。

近づけば近づけば恐怖が大きくなる。


あ(あんなの大きすぎるよ…)


グオォォ…


あ「え…」


私は自分の目を疑った。


怪物の手に血だらけになった晴が握られていた…………

第六話→←第四話

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す