孤高の雲に祝福を③ (ページ7)

今日:30 hit、昨日:12 hit、合計:145,107 hit

少女の覚悟ページ7

♡

「！帰って来たぞ」

「紅呂奈」

グラウンドにはツナとランボ、ツナについて行った獄寺を除く守護者達と、リボーンとシャマルがいた。

「…みんな…」

「白石！」

「何があったんだ！」

守護者達は一斉に紅呂奈に駆け寄り、彼女に声をかけている。

しかし＿＿

「！！」

「シャマル、気づいたか」

「ああ…だが、この短時間に……」

その様子を見ていたリボーンとシャマル、凄腕のヒットマン２人は、彼女の変化に気付いていた。

「紅呂奈の受けた試練ってやつは、どうやら壮絶だったらしいな」

「…ありゃあ凄まじいぜ…」

紅呂奈から感じるのは、命を懸けて戦う決意を持った者の覚悟。

まるで、いくつもの死線を潜って来たような気迫がそこにはあった。

「祝福の一族つってもただの少女を、一人前の戦士の顔にしちまうなんてな…」

＿＿アイツは、どう思うか

リボーンは遠巻きに紅呂奈のことを見ている雲雀をちらりと伺う。

彼女に関しては、誰よりも雲雀が敏感に違いない。

「雲雀、さん」

雲雀はいつも通り、彼女に声をかけた。

「紅呂奈、帰るよ」

「！はい」

紅呂奈は、同じように笑顔で返事をする。

＿＿そうか…ヒバリにとっちゃ、紅呂奈は紅呂奈なんだな

♡