孤高の雲に祝福を③ (ページ49)

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「うわあっ！？」

＿＿び、びっくりして、椅子から５cmくらい浮いた……

十年後も相変わらず破天荒な美形集団の、
映像にした意味があるのか分からない通信が終わると、そこには

「笹川了平推参！」

負傷したクロームを抱えた、十年後の了平くんがいた。

京子ちゃんとの再開を終えると、場所を移して改めて具体的な今後の話をした。

＿＿5日後に殴り込み…

戦いにおいてド素人の私から見ても、戦力が足りないことは明白だった。

＿＿それに

「綱吉くん…」

「今はそっとしておいてやれ、白石」

隣にいた了平くんが、励ますようにぽんと私の肩を叩いた。

部屋で1人になった綱吉くんは、大丈夫だろうか。

確かに彼のことはボスとして信頼しているし、彼の強さも揺らがないものだと理解しているが、彼はまだ幼い。

最後に見た、彼の怯えた顔を思い出す。

仲間の死を恐れ、また、自分の一存で仲間を喪うことを恐れている表情。

「紅呂奈」

「！リボーンくん」

俯いている私に声をかけたリボーンくんは、神妙な面持ちで言った。

「悪いが、今すぐ祝福の衣を持って医務室に来てくれ」

「！わかった」

リボーンくんの様子から、事が一刻を争うのを察して私は走り出した。

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