孤高の雲に祝福を③ (ページ41)

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衝撃ページ41

翌日

料理を作るハルちゃんと京子ちゃんのかわりに食事の片付けを終えた私は、
今日は１日こもって絵を描こうと思い立った。

十年後の自分の部屋に良い題材がないかなーと部屋を物色していると。

「アルバム？」

高級感溢れる表紙には何も書かれていない。

持った感じは軽く、薄いことから数枚程度しか写真が入っていないのだろう。

私は、純粋な好奇心でそれを開いた。

「＿＿＿」

ぱたん、と閉じる。

「…いやいや、」

＿＿そんな、わけ

確認のため、もう一度開く。
もちろん、アルバムの中身は何も変わらない。

「はは、十年後ってすごい……」

これ以上みたら間違いなく頭が爆発する。

とりあえずこれは見なかったことにして、描く題材になるものを探そう。

アルバムを机に置いて、本棚に手を伸ばした時

ずるっ

ゴッ！

ガッターン！！！

動揺している私は、足を滑らせて本棚に盛大に頭突きし、その反動で本棚が倒れてきたのだった。

我ながらドジすぎる。いろんな意味で頭が痛い。

「死ぬかと、思った……」

「なにしてるの」

「うわああああ！！？？」

今1番会いたくなかった人がそこにいた。

♡