孤高の雲に祝福を③ (ページ32)

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現状ページ32

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「…そう」

＿＿ボンゴレファミリーが壊滅状態、なんて信じたくはないけど。

リボーンくんが入れてくれた緑茶を飲む。
話を聞くのに夢中になって、少しぬるくなってしまった。

「やっぱ紅呂奈はつえーな」

「え？」

「この状況を聞かされて、誰よりも動じてねーみてえだ」

「いや、動揺してますよ。
……うん、でも今は立ち止まってられないんでしょ？」

「そうだな」

カップの水面に浮かんだ自分をじっと見つめる。こんな私が出来ることなんて、たかが知れてる。

綱吉くんや雲雀さん達みたいに、最前線では戦えない。

「…私には、何が出来るかな」

重い空気だったのに、返ってきた返答は意外にもあっさりしていた。

「ビアンキとフゥ太も来て、人手は足りてきてるからな。
京子達と家事を手伝ってくれ。あとは絵だな」

「あ、え？家事はわかりますけど、なんで絵なんて…？」

「知らなかったか？お前の共感の力は感性と強い結びつきがあるんだ。
絵を磨くことで、結果的に炎の質が上がるんだぞ」

確かに、雲雀さんがディーノさんと修行している期間は部活に行っていた。

その後、九代目に力を使った時、以前とは感覚が違ったのを思い出す。

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