2日目 ページ16
「どうも」
秘書2日目。
校舎裏で不良達に制裁(物理)を加える風紀委員長を目撃。
「なにしてんの」
「いま応接室に向かおうと。
てか、雲雀さんこそ…なんて物騒な……」
「僕の前で群れたから」
相変わらずの僕がルール全開である。
それを眺めていた私もまあ、あれだけど。
ただ＿＿
彼が戦う姿は綺麗なのだ。
荒々しく猛る獣のようで、しかし、鋭く冷たい氷のように美しい。
＿＿いや、暴力に変わりないのだけど
「さすがに強いですね」
積み重なった屍＿実際には生きているはず＿をつついてみるが、全員白目を向いて気絶している。
「君こそ、ずっと見てただろう？なんのつもりだい？」
「特に深い意味は無いです」
「そう」
自分から聞いてきたのに、全く興味無さげに返答すると、雲雀さんは颯爽と歩いていってしまった。
数歩歩いてふと、その足並みは止まる。
「来ないの、応接室」
＿＿え…ついて来いって意味？
「い、いきます！」
慌てて背中を追いかける。
言葉足らずというか、分かりづらい人だ。
でもなんだか、嫌な感じはしない。
思い切って、隣を並んで歩く。
「君って変わってるね」
「そうですか？」
「ああしてると、草食動物達はみんな逃げるのに」
「でしょうね…」
そりゃあ、最恐の風紀委員長様が不良達をトンファーで血祭りにあげてれば、誰だって逃げるだろう。
「そういえば、今日は何するんですか？」
見回りに違反者の取り締まり、書類作成まで、生徒会に代わり風紀委員が行っている。
並中で大きな顔をしているだけあり、やることはたくさんあるのだ。
まあ、暴力の占める割合は多いけど。
＿＿それに、意外と応接室で過ごすのも、悪くないかもなんて。
「じゃあ、またあの微妙な味のお茶を淹れて貰おうかな」
そう言うと、雲雀さんは口元にうすく笑顔を浮かべた。
「こ、これから上達するんです…」
♡
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
