番外編ある日-2 ページ37
この声は、、、
「及川先輩ですね？出てきてください。」
及川先輩、花巻先輩、松川先輩、国見君が出てきた。
「私の推測では、私が朝呼び出されたことを国見君が先輩達に言って、面白そうだから見に来たってとこですか？」
全部バレてる！？と及川先輩がわざとらしく驚いてみせる。
ため息をついて状況が把握できていない彼と向き合う。
「うちの先輩がすみません。それで、お名前は？」
「俺のこと本当に知らないの！？
３組の向田一輝」
やっぱり知らないな。
「Aちゃん、バスケ部でイケメンって言われてる向田君だよ。」
及川先輩は知ってるのか、
「そうなんですか、
向田君、ごめんなさい。
噂されてるのかもしれないけど、私は友達いないから君の噂とか聞いたことないの。
私は初対面の人とは付き合えない。」
「付き合って、お互いのことを知っていけば！」
「私は人を幸せに出来るような人間じゃありません。
ごめんなさい。その気持ちには応えられません。」
申し訳なさそうに眉を下げて言うと、向田君は諦めたようにみえた。
「そっか、わかったよ、
来てくれてありがとう、じゃあ」
そう言って向田君は校舎の方に走っていった。
ここでお昼を食べてしまおうと段差に座ってポケットにいれていた某携帯用食品の封を開ける。
私の後ろで静かに一部始終を見ていた人たちも同じように座る。
「さっきの『私は人を幸せに出来るような人間じゃ』ないってどういうこと？」
今は休業しているが、私は殺し屋だ。今までに多くの人を手にかけてきた。殺すために近ずくことも何度もあった。
そんな私に誰かを幸せに出来るはずなんてあるのだろうか、
そんなの決まっている。
でも、それを言えるわけもなく私は黙りこくる以外に何もできなかった。
そんな私を見て国見君は追及をあきらめたようで、自身もお弁当を食べ始めた。
「Aちゃん！男にホイホイついて行っちゃだめだからね！」
及川先輩が話し始めたことで重い雰囲気はなくなったが、
その質問に答えられる日は来ないだろう。
お気に入り1000人記念で番外編を書かせてもらいました、どうも作者です。
周りに無関心な主人公ちゃんが告られている現場に、主人公ちゃんを大切にしているバレー部が心配で見に行った的な話でした。
これからもちょくちょく番外編を挟んでいこうかなと思いまーす。
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みく - 赤葦落ちが良いです (2021年7月29日 18時) (
レス) id: ff0a64030b (このIDを非表示/違反報告)
よくいる乙ゲーマー(プロフ) - さうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。やっぱり、業君ですよね！ (2021年1月8日 16時) (レス) id: 07008c83f6 (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - めっちゃお話面白くて続きがたのしみです！落ちは業がいいです！ハイキューメンバーをモヤモヤさせて欲しい！！ (2021年1月7日 1時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
よくいる乙ゲーマー(プロフ) - ママンさん» 主人公の概要は少しずつ明かしていこうと考えています。軽い設定はわかっていたほうが感情移入しやすいから始めに書くか悩みましたが、読者の方に色々考察して楽しんでほしくて説明はしていません。 (2020年12月31日 23時) (レス) id: 07008c83f6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼華 - ろんどさん» それなぁぁぁぁ！！！ (2020年12月28日 8時) (レス) id: 7d91fbb021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よくいる乙ゲーマー | 作成日時：2018年9月2日 19時
