俺らが紫耀を守るから40

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神宮寺side

神「しょう、食欲ない？」

平「え？…ううん、そんなことないよ」



最近紫耀の様子が変だ。

俺らがいつもみたいにふざけていても入ってこなくなったし、たまに思い詰めているような顔をしていたり、上の空だったり、元気がないことが増えた。

今だって、みんなで夕飯を食べてるんだけど全然減ってない。
みんなはほとんど食べ終わってるのに。



岩「最近様子おかしいけど、何かあった？」

平「…ううん」

岸「ほんとか？」

平「うん」

永「何隠してんの。しょお、言え」

神「れん、言い方」



廉なんかそんな紫耀の様子に一番怪しんでて、こうやってきつい言葉で追い詰めようとするから困っちゃう。

今の紫耀には逆効果な気がするし。


平「何もないから…。ごめん、ごちそうさま」

岸「お、おう」

高「しょおって…！」



パタン


そのままリビングを出て行ってしまった。



永「絶対なんかある」



静かになったリビングに、そう呟いた廉の声が響いてみんな首を縦に振った。

何を隠してるのかはわからない。
けど、何かあるのは間違い無くて。

早く原因を突き止めないと何かが起こりそうな嫌な予感がする。





・




ス「ではこちらでお待ちください」

神「はい」



それから数日後、俺は一人の仕事でスタジオにいた。

紫耀とはあの日以来まともに話してない。
俺らを避けてるのかな、とも思ったけど、あいつが忙しくて早朝から深夜まで仕事が詰まってるからっていうのが理由だろう。


飯ちゃんと食ってるかな。
元気なのかな。


色々な不安や心配はあるものの、俺も毎日仕事があって、中々起きて紫耀を待っていることはできなかったんだ。

そうしていれば、、あいつが苦しむこともなかったのかもしれない。





・




神「お疲れ様でした」



収録が終わり、巻いたお陰でかなり早く帰れる。



スタスタ…



神「……えっ、しょういんじゃん！」



たまたま通りかかった廊下に貼ってある楽屋配置表に、まさかの紫耀の名前があって目を見開く。

一緒だったんだ。
全然気づかなかった。

ちょうどいい、様子見に行くか。


向きを変え、楽屋に向かって歩き始めた。



神「えーっと、、あっあったあった」



コンコン



神「……いないのかな。しょうー？いるー？」



返事はない。

収録中なのかな。

勝手に入っちゃう？
うん、いいよね、メンバーだし。


ガチャ


中に入ると、いないと思っていた紫耀が机に突っ伏している姿が目に入った。

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