俺らが紫耀を守るから38

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橋本side

橋「平野くん、水……大丈夫？」



急いで水をもらって平野くんのところに戻った。

座ったまま俯き、水を渡しても受け取ろうとしない。



橋「お水飲める？平野くん？」

平「…」



えっ、動かないし反応ないんだけど…

俯いてて顔は見えないし…



橋「平野く……え？」



肩に触れると、激しく上下していることに気がついた。



橋「えっ、しんどいのっ？平野くん？」

平「ﾊｧｯ……ﾊｧｯ……」

橋「少し横に……」

平(…グラっ)

橋「…ぇ…」



目の前にいた平野くんの体が傾いた瞬間、そのまま目の前から消えた。




バタンっ…




ス「ちょっ、平野さんっ！！」

橋「……ぇっ、、えっ！平野くんっ？！」

ス「大丈夫ですか？！」



驚きすぎて一瞬時が止まり、スタッフさんの声で我に帰った。


平野くんが床に倒れたんだ…



橋「平野くんっ！平野くん大丈夫っ？！」



ぐったり倒れたまま苦しそうに顔を顰めていて、冷や汗もすごい。



佐「平野くん！！スタッフさんっ、控え室まで連れていきましょう！」

ス「そうですねっ！お前っ、マネージャーさんに連絡っ！」

ス「はっ、はいっ！」



佐野くんが来てくれて、平野くんを抱え上げて連れて行く様子を私はただぼーっと眺めていた。

あんな倒れるほど体調悪かったんだ…
何でもっと早く休ませてあげなかったんだろう。



浅「かんな！ねぇっ大丈夫っ？！」

橋「…え？あっ、ごめん…」

浅「ぼーっとしてたよ？平野くんのところ行こう」

橋「うん」



とにかく行かなきゃ。
こんなところでぼーっとしてる場合じゃない。


浅川と一緒に控え室まで行くと、ソファに寝かせられ毛布にくるまれた平野くんがいた。



橋「ねぇ、…平野くんはどう？」

佐「うん、かなり熱が出てるみたいで、今スタッフさんが冷えピタ買いに行ってくださってる」

橋「…熱って……えっ、、熱い……こんなに熱あったの…？」



おでこに触れるとかなりの熱が手のひらに伝わった。



平「はぁっ、はぁっ、、ゲホッ…ﾊｧｯ…」

浅「ねぇ、これやばくない…？病院連れていった方が…」

佐「しんどそう……かなり汗かいてる…」



佐野くんがハンカチで汗を拭ってあげてる。



橋「スタッフさんがマネージャーさんに連絡するって言ってたから…」

ス「あの…」

橋「あっ！マネージャーさんに連絡つきましたか？」

ス「それが…何度かけても繋がらなくて…」

橋「えっ…」

平「はぁっ、、はぁっ…」



どうしよう…

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