俺らが紫耀を守るから38

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平野side

少し寝たら楽になった気がする。
かんかんありがとう。


俺もすぐに支度を済ませスタジオに向かった。



平「かんかん…あのさ…」

橋「ん？」

平「さっきは…その…ありがと…」

橋「ううん、全然。無理はダメだよ？またやばそうだったら力ずくで寝かせるから笑」

平「わかった笑」



かんかんは人見知りもしないしすごくサバサバした明るい性格だから、異性だけど話しやすいんだよね。



浅「平野くん体調良くないんだって？」

橋「あっうん、でももう大丈夫みたい」

浅「そっか！それならよかった！」



少し離れたところでかんかんと浅川が話してるみたいだったけど、あの２人も仲良いからね。
気が合うらしい。



佐「平野くん、少しは休めた？」

平「え？」

佐「いや、さっき寝てるって聞いたから」

平「あっ知ってたんだ。うん、かんかんのお陰でね」

佐「そっか！よかった」



共演者のみんなに心配かけてるなぁ。
しっかりしなきゃ。



平「…がんばろっと」



映画の撮影もあと少し、気合入れて頑張らなきゃ。



監「はい、カット！環奈ちゃんいまのところさ…」

橋「はい、あっわかりました」



監督の直しが合間に入ったりして、撮影は順調に進んでいた。

ただ相変わらず、メイクさんが俺の顔を押さえにくるのは変わらないんだけど…
昨日よりはマシか…



橋「あれ、平野くん、もしかして今しんどいんじゃない？」

平「…え？」



あれからしばらく経った休憩中、かんかんが突然そんなことを聞いてきた。



平「…なんで？」

橋「え、気付いてないの？ちょっと待って…」

平「…気付いてないって…なにを…」



かんかんはスカートからハンカチを取り出すと、俺の額にそれを当てた。



平「…ぇ、どうしたの？」

橋「いやいや汗すごいよ？暑いの？私逆にここ寒いなってくらいなんだけど」

平「…えっと、、寒い…の？」



俺、、暑いなって思ってたんだけど…

ここって寒いの？



平「…あっ…」

橋「おおっ、ちょっと座ろう。スタッフさん、少し抜けていいですか？」

ス「はい、大丈夫ですよ」

橋「平野くん行こう」

平「…あっ…うん」



また眩暈がして体から力が抜けちゃって、かんかんに支えられながら待合スペースのソファまで連れていってもらった。



平「…ﾊｧ…ﾊｧ…」

橋「大丈夫？」

平「…ごめん…ちょっと、、水…ほしい…」

橋「お水だね！ちょっと待ってて！」



息まで苦しくなってきた…
どうしたんだろ俺。

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