俺らが紫耀を守るから34

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浮所side

浮「熱測りますね」

平「あっ…もらう…」



薬を飲ませてから体温計を渡して測ってみると、「３８.５」。



えっ…たっか！！
ここまでとは…



平「けほっ…ゲホゲホっ…ううっ…」

浮「まだ寒いですか？」

平「…ぅん、、ちょっとだけ…」

浮「毛布足しますね。全然遠慮なんかしなくていいので何でも言ってください」

平「…うん…ありがと…」



俺のベッドで横になる紫耀くんにさらに毛布をかけた。
寒いってことはまだ上がるんだ。


辛いですね、紫耀くん…



平「けほっ…ほんと、、泊まって…いいの？…」

浮「いいんですって。何も気にしないでください」

平「…ぅん」



未だ遠慮してる紫耀くん。
何も気にしないでゆっくり休んで欲しいんだけど、まぁそりゃあ気にするよなぁ…
俺でも後輩の家に泊まるなんて気遣うし。



浮「それより休んでください」

平「…ん…ほんと……あり…が…と……スー…」

浮「やっと寝てくれた」



やっぱしんどいんだな。
体は正直だから。

話してる途中でそのまま眠りに落ちたみたい。



コンコン

ガチャ


母「飛貴、冷えピタ買ってきたわよ」

浮「あっ、母さんごめんね、ありがと」



まさかの冷えピタが切れてたらしく、母さんがコンビニまで走ってくれた。

感謝だね。



母「ねぇ、紫耀くんはどんな感じなの？」

浮「うん、、熱が３８.５あってさ…まだ寒気もするみたいで…」

母「そうなの……お忙しいからそりゃあ体も壊すわよね…」

浮「うん…」



紫耀くんってジュニアの頃からずっと売れっ子だもんな。休みもないだろうし。

買ってきてくれた冷えピタを、起きないで…と願いながらそっと貼り付けた。



平「…んん…すぅ…」

浮「危なかった…」

母「とりあえず何かあったら呼んでね。お粥くらいならいつでも作るから」

浮「うん、ありがと」



こういう時の母さんはほんとに頼りになる。
俺も風邪をひいた時よく作ってもらってたな。



母さんが出て行ってしばらく、ベッドの隣に座って紫耀くんの寝顔を眺めていた。


たしかに…相変わらず綺麗な顔してるよな。
寝顔まで綺麗なんだ…
さすが憧れの紫耀くん。


なかなかこんな近くで寝顔を見つめられる機会なんてないから少し嬉しくなっちゃったり。

って不謹慎か。



浮「ふぁぁー…」



紫耀くんの寝顔を見てたら眠たくなってきた。



浮「今日はなんか疲れたな…。ちょっと仮眠取ろ…」



気がつけばベッドに寄りかかったまま眠っていた。

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