俺らが紫耀を守るから34

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浮所side

浮「ここです！」

平「…浮所っ…早くっ…」



タクシーが着いたのはそれから１０分後。
とてつもなく長く感じた。



浮「待ってくださいお金払いますから！」

平「俺のっ…財布っ……あっっ手放したらっ…」

浮「あとでで構いませんから僕払っちゃいますので！！」



やばいはずなのに自分の財布を片手でなんとか取り出そうとする紫耀くんがなんか可愛くて。

手放したらやばいらしくて諦めてたけど笑



浮「行きましょう！」

平「待っ……いっ…急がないでっ！」

浮「早く行きたいんじゃないんですか？！」

平「早くっ動けないっ…」



なんとか紫耀くんの背中を支えながら、ようやく玄関に足を踏み入れることができた。



浮「紫耀くんこっち！！」

平「あっくっ…靴…がっ…」

浮「僕脱がせますっ！！」



紫耀くんの靴をパコっと脱がせ、トイレにようやく到着。


なんか疲れた…

ずるずると廊下に座り込んだ。



ジャーーー…

ガチャ


平「…あの……浮所……なんかごめん…」

浮「あっいえっ、大丈夫でしたか？」

平「…うん、、まじでギリギリだったけど…」

浮「よかったです間に合って笑」



なんとか一大事にならずに済んだ。



平「あっ…あれ…」

浮「おっと…！そうだった、紫耀くん熱あったんだった…！色々ありすぎて忘れてましたよ…」

平「…ほんと、、ごめん…」



突然フラッと倒れてくるから慌てて抱き止めた。

体熱いし早く休ませなきゃ。



浮「俺の部屋行きましょう」

平「…お邪魔します…」



ガラッ


母「あら飛貴、帰ってきてたの？…って、平野紫耀くん？！ええっ？！」



リビングから顔を出した母さんが目ん玉飛び出しちゃうよくらい驚いてる。
まぁそりゃあそうか。
俺の家に紫耀くんいるなんてレアすぎるし。



母「いつもうちの子がお世話になってますー」

平「あっ…こちらこそ…、、すみません、こんな…時間に…」

母「いえいえ！でも実際お会いすると綺麗なお顔で♪おばちゃんドキドキしちゃう♪」

平「そんなそんな…」



母さんは顔が赤くなっててすっごい嬉しそう。
紫耀くんは違う意味で顔赤いけど、丁寧にお辞儀して挨拶してるし…

一難去ってまた一難…



母「もう飛貴ったらいっつも紫耀くんの話ばっかりしててねー、」

浮「母さんっ！紫耀くん熱あるんだってば！とりあえず俺の部屋行くから！」

母「えっ！それは大変っ！！」



さらに慌ただしく薬や冷えピタを取りに行った。


はぁー…疲れる。

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