【ハイキュー】今日から烏野高校の教師になりました。

生徒４４「カラス攻略完了」 ページ45

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試合が再開し、そのまま烏野は点を入れた。
だけど、鳥養さんも何かを感じ取ったのか気持ち悪いと一言呟く。

サイドにブロックを寄せた音駒は狙いはエースに見せかけて、多分だが日向を攻略しようとしてる。
日向にはまだ技術が備わっていないから空いてる場所に突っ走って打つことしかできない。だから日向の動ける範囲を狭くされると少しずつだが、彼の早さに慣れてしまう。



「くそっ、また触った」



着実に日向のボールに追いついてる。
そして相手セッターが速攻を仕掛けるだろうと誰も思った時、ツーアタックでやられた。



「あのセッター、よく見てますね」


鳥「そうだな。少しの隙も見逃してねぇ」


「それだけならいいけど...」



丁度ローテーションで日向と西谷が代わり、田中の拾ったボールを西谷がカバーする瞬間影山から声が上がった。



影「ライト！」



えっ、影山がトスを呼んだ？！
ベンチからも驚きが止まらず、西谷は影山へボールを上げた。ブロックは追いついても影山はその小さな空間にさえ計算してストレートを打った。

そのまま日向にストレートのやり方をレクチャーしてるのを見て他のみんなは妬ましさうに見てる。



田「こいつのハイスペックまじ腹立たつわぁ」


菅「まったくです」


「本当にね」



と言いつつ、影山が7人いたら無敵になると思う。
代わりに会話力がダダ下がりになりそうだけど。

月島はツーアタックで攻撃を返した。
彼は影山と違って本当の意味で頭がいい。周りをよく見て次の行動に移ることができるのは彼のプレイスタイルだ。

でもまさかそれを逆手に取って月島を目線でフェイントにかけるとは思わなかった。



武「目立たない、ですね」


鳥「あ？」


武「うちの影山くんは素人が見ても凄い感じがビシバシ伝わってくるけど、音駒のセッターくんは何か凄いことをやってるのかもしれないけど、見ててもよくわからない」


鳥「それはあの安定したレシーブのせいだ」



烏野は圧倒的な才能の影山がデコボコのチームを支えてるが、音駒はセッターが本領を発揮できるようにレシーブで支えてる。

なるほど、だから血液か。



「"脳"があの子ね」



点を重ねるごとに音駒の追い上げが止まらない。
そして24ー22で逆転されてしまい、次落とせばワンセット取られてしまう。

最後の攻撃でいつもの速攻をやろうとした日向が瞑っていた目を直前で開いた。



「え...」



だが、そのスパイクは止められてしまった。


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