観戦少女 Another Story (ページ2)

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合宿ページ2

「どこいったんだ？」

「多分、緑間くんを呼びに行ったんだと思います。緑間くんは頭がいいので」

真ちゃんは確かに頭良さそう。
私はなんとか続きを自力で解けないかとワークと睨めっこしていたけど、できなかった。

「連れてきたぜー救世主！」

「どの問題だ、見せてみろ」

真ちゃんはワークを見て少し考えた。
皆はその様子を静かに見守る。

「XとYが分かっているのならその2つを利用して解くのだよ」

真ちゃんに言われた通りに解いていくと、スラスラと答えが出てきた。

『すごーい！できたー！みんなありがとう！』

「俺らは結局なんもしてないよな」

「てか緑間のヒントだけで解けるAちゃんもすげぇ」

「俺全然分かんなかった…」

「火神くんなんて飽きて部屋に戻ってしまいました」

「真ちゃんすげーな！」

『ほんとに助かった！真ちゃんありがとう！』

「ふん、俺は何事にも人事を尽くしているのだよ」

そう言いながらも真ちゃんは少し嬉しそうだった。

「他にもわからないところがあるならいつでも見てやるのだよ」

『ほんと？じゃあわかんない所あったらお願いするね！』

それをきっかけにテツヤ、降旗くん、福田くん、河原くんも「俺らにも教えてくれ」とお願いしていた。
彼らも一応持ってきていたらしい。

「なんで俺がお前らの勉強を見る必要があるのだよ！」

「Aちゃんはいいのかよ！」

「飯を作ってもらってるお礼なのだよ」

『真ちゃん、私も分かるところだったら教える側にまわるからダメ？』

「…おしるこで手を打とう」

押され弱い真ちゃんの一面を見つつ、私達は1日30分と時間を決めて宿題を進めた。

1年見守り隊

リコ
「みんなで勉強なんていいじゃないの！しかも秀徳さんと！」

日向
「ま、練習もしっかりやってるし文句ねーよ」

木吉
「1日30分なら練習の後もできそうだし、いいんじゃないか？」

伊月
「勉強会は皆でしようかい！難解な問題も読解しようかい！キタコレ！」

大坪
「あの緑間が…中心にいる…」

木村
「俺達も勉強会するか」

宮地
「ちゃんと解けたみたいだな」

誠凛
「「「……気になっちゃいますよね～」」」

秀徳
「「「……ですよね～」」」

それから2、3年もそれぞれ勉強会が行われたとか…噂だとか…