観戦少女 (ページ46) - 小説/夢小説

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「Aちん髪の毛サラサラ～」

『ありがとう』

「Aちんは高校どこなの～？」

『誠凛だよ～テツヤと一緒だし～』

「黒ちんと一緒なんだ～」

『そうだよ～』

「ねー、もしかしてだけどさ～それ俺の真似～？」

「当たり～」

敦くんの喋り方はマイペースで、ついつい真似したくなってしまった。

「はい、Aちん終わったよ～」

『敦ちんありがと～』

するとタイミングよく、辰也もシャワーが終わったらしい。

「敦、お待たせ」

「んじゃ俺もシャワー借りるね～」

『どうぞ～』

「…2人とも、随分仲良くなったんだな」

「『まぁね～』」

敦くんはシャワーを浴びに行き、私と辰也は2人になった。

『ねぇ…辰也』

「分かってるよ。大我とのこと…だろ？」

『うん。私が日本に帰ってから、どうなったのかはアレックスに聞いたんだけど…さ』

私が日本に帰ってから、卒業した2人はたまたまストリートで敵として再開したこと。
それから2人はずっと勝負をして、怪我をした辰也に大我が手を抜いてしまったこと。
それからリングを掛けて勝負することになったけど、大我の帰国が決まってしまって勝負は決着が着かずに離れてしまった。

「そうか…Aも知ってたんだね」

『うん。大我に聞くに聞けなくて』

私は悲しい表情でリングを見つめる大我を思い出した。

「A、そんな顔しないで。別に俺は大我のことを嫌いになった訳じゃないよ」

『ほんと？』

「あぁ。また4人でバスケしよう、約束」

『うん…絶対だからね！』

辰也と指切りをする。

『そうだ！改めて、おかえり辰也！』

「ただいまA」

そう言って辰也は頬にキスしてくる。
私も辰也の頬にキスをする。

「あらら～2人とも付き合ってたなら言ってよね～」

『？付き合ってないよ』

「敦、Communicationだよ」

「なーんだ」

そんな時、辰也の携帯がなった。
辰也は少し離れたところに移動して電話にでる。

「Aちん～タオルとかありがとね～」

『いーえ、そういえばスイーツビュッフェどうする？』

「行きたかったけどなんかもう今はいいかなって気分～今はここから動きたくないし～」

「敦！！そんなこと言ってる場合じゃないぞ！大変だ！」

電話が終わったらしい辰也は焦った様子だった。