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「んん〜っ！よく寝た〜！！」
よし、時間ぴったり。
私は夜ご飯を作りに取り掛かる。
木村さんの果物も使ってデザートも作れたし、この日の夜もみんな美味しいって言って食べてくれた。
晩御飯も無事終わった後に和くんに「Aちゃん、このあと暇？」と言われ私は今コンビニにいる。
『コンビニなら先に言ってよ〜お財布持ってきたのに』
「わりーわりー、アイス奢ってやっから！な？」
『やったぁ！』
和くんは自分の分と私の分のアイスを購入した。
『ありがとう！』
「いーってことよ！でさーAちゃん」
『？』
「バスケかなり上手いのに、どうして誠凛の人達には言ってねーの？」
『んー…聞かれなかったから？』
「えっ…それだけ？」
『そうだよ。それに、私はやるより観る方が好きなの』
「なるほどなぁ」
『あれ？あそこにいるのって大我とリコ先輩？』
2人に気づいた和くんは私の腕を引き、身を潜めた。
「ｺｿｯ)なんかおもしろそーだからこのまま見てようぜ」
和くんはイタズラする子どものように笑い、すごく楽しそうにしている。
私は何を話しているのか気になり、耳を立てる。
聞こえてきたのはバスケの話だった。
「『なーんだ、告白かと思ってたのに…バスケか』」
「つまんねー」
『期待したのにねー』
なんて言ってたら天罰なのか偶然なのか、バスケのゴールが倒れてくる。
さっき大我が飛んでいたから、その時に当てた手の衝撃だろう。
なんて呑気に言ってる暇なんかなくて。
倒れてくるゴールは私の方を向いていた。
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作者名：chico | 作成日時：2019年2月12日 1時
