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秀徳の人達の荷物は思ってたより沢山あるらしく、緑間くんも呼んで何往復もしていた。
『あの、良かったら手伝いましょうか？』
「え？いいのか？誠凛はもう練習はじめてたし、マネージャーの仕事があるんじゃないのか？」
私はキャプテンの大坪さんに声をかけた。
『私、マネージャーじゃないんです。ご飯作るために来てるんで今も自由時間なので』
「なら申し訳ないがお願いしよう。あ、でも重たいのは俺らが持つから軽いのを持てよ」
『わかりました！』
私は大坪さんと一緒に軽トラまで一緒に行き、荷物を取りに行った。
途中で和くんと真ちゃん、木村さんや宮地さんとすれ違い、ありがとうと声を掛けてくれた。
「じゃあこっちの箱を頼む」
『はい！』
「悪いな。高尾の朝ごはんまで面倒見てもらって手伝いもしてもらって」
『朝ごはん食べたらお昼寝しようと思ってたので気にしないでください(笑)』
「ほんとにマネージャーじゃないんだな。たしかに誠凛のベンチでも見た事ないし…」
『試合はよく見に行ってるんで客席にいますよ！』
「そうか。ならどうしてマネージャーやらないんだ？」
『何も考えずに観てたいので！』
そう言うと大坪さんは笑った。
そんな話をしながらも何回か往復したら軽トラの上のダンボールは空っぽになっていた。
「ありがとう、白石さん」
『いえ、お話するの楽しかったです』
秀徳の人達は食堂を出ていった。
お昼寝しようと思ったけど、目覚めちゃったな…
まだ時刻は朝の8時。
「Aちゃん、いる？」
『いますよ、どうしたんですか？』
リコ先輩の横には見慣れない男の人がいた。
先生、かな？
「ちょーっとお願いがあるんだけどぉ…」
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作者名：chico | 作成日時：2019年2月12日 1時
