検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:67,878 hit

. ページ39

モブが少し動きます。

−−−−−−−−−−……………………



待ち合わせが私の家の近くの公園



私は何だか胸がドキドキしてしまって、予定の時間より少し早めに来てしまった。



2月といっても、まだ寒い時期で。
油断をしていると風邪をひきそう……









「よ。」




「何、早いじゃん」









何となく、空を見上げていたら、いつの間にか上杉くんが私の近くに来ていた。

そんな事実に驚いて、私はオロオロとしてしまう。








「へー、上杉の彼女、良いじゃん」








不意に 私でも、上杉くんでもない知らない人の声がした。

上杉くんの後ろからひょこっと出てきたその人は、上杉くんより背が高い…








「わり、こいつ 遠坂。
別に…悪い奴じゃねぇから。」


「ちょっ、それだけ………?!」








遠坂…さん?と、言われた人は上杉くん苦笑している。
でも、何だか……

上杉くんが、ちょっと 不機嫌そう………?








「ま、いや。
上杉の彼女を拝めたから、俺帰るな。

じゃ。」









………凄く、突然だった そう思う。

遠坂さんは、後ろ向きで片手をあげながら公園から去っていく。
そして、私達は二人になった。


……元々そういうつもりだったのに、何かこう、落ち着けない……!







何から言い出せば良いのか、
それとも もう、チョコを渡してしまうか、

どうしたら良いんだろう……





お互い何も喋らない、そんな沈黙が続いた………








 
「なぁ。」
……先に口を開いたのは上杉くん…。




「……会いたいって、どした?
立花からそんな言葉 初めてでたから、驚いたんだけど。」









目の奥に優しさをこめた綺麗な瞳が ふっと、笑う。
右手でクイッと眼鏡を押し上げる上杉くん。


思わず、見とれちゃいそう……






じっ、と見ていたら、上杉くんと目があって…フイッと、逸らされてしまった。

その頬には少し赤みが差していて。








「ふふ」
気がつけば私は笑ってしまっていた。



「何だよ……」




 




さっきまでと考えると、場の空気が和んだ感じがする。

きっと、私が固くなってるから上杉くんが気を利かせてくれたんだ。









「で?どした?」
…もう一度聞いてくる上杉くん。









私は勇気を振り絞り、
上杉くんの目の前にチョコの入った包みを差し出した。


目の開かれる上杉くん。









「……い、いつもの、お礼、と……わ、私の 気持ち………です。」

end page.。→←station ten.。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Disney★ - 歌詞を元にしていても、フラグを外して、記載していても、歌詞の転載は違反ではないでしょうか? (2018年4月11日 20時) (レス) id: 9f53b71922 (このIDを非表示/違反報告)
あーや - 面白かったです! (2017年4月23日 20時) (レス) id: ca25a3e326 (このIDを非表示/違反報告)
ち あ き(プロフ) - 菊香さん» えっとー、歌詞を元にしているものですので! (2016年4月23日 20時) (レス) id: 592baf6932 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - ち あ きさん» あの、歌詞の転載は違反だと思うのですが…。たとえ、ワンフレーズでも著作権に関わるそうです。もし、間違っていればすみません!!詳しくは、こちらを確認してみてください。→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rule/ (2016年4月23日 12時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
ち あ き(プロフ) - 桜さん» 私のお話の源は歌詞です。オリジナルフラグは外していますし、そう記載したはずなので、大丈夫だと思いますが…? (2016年3月27日 7時) (レス) id: 592baf6932 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Satellite x他1人 | 作者ホームページ:×  
作成日時:2016年1月29日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。