colorful station.。

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ある日、遂に翼に声をかけられた。




「ねぇアーヤ。




何で俺を避けるの？」





何でそんなに悲しい瞳で私を見つめるの？




「アーヤ、答えてくれない？」




「ご、めん…………




ごめんなさい！」




それだけ言うと私は走って逃げてしまった。




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「はぁ、はぁ…………」




誰もいない屋上。




“どうして避けたの？”




そう言う翼の顔が頭から離れない。




一人で頭を冷やしていると、

不意に背中が重くなった。




「アーヤ。」




「何でわかったの、私が此処に居るって。」




「鼻。」




そう言って翼は自分の鼻を指した。




「もう一回聞くけどさ。




ねぇ、何で避けるの？」




「だって！」



八つ当たりかもしれない。





けど、この想いを伝えなかったら

一生後悔する気がするから________




「だって翼は、好きな子以外からは

チョコ受け取ってくれないんでしょ？」




「え？」




「私、いつも翼に助けてもらってばかりだし。




頼ってばかりだから日頃の感謝を込めて渡そうと思ったの。




でも、好きな子以外からは受け取らないって事は私が渡してもダメだよね。




ごめんね、勝手に一人で舞い上がって。」




「ホントに？」





そう言った翼は、間抜けな顔をしてた。




「その話が本当だったら

俺、めちゃくちゃ嬉しい。




だって俺、アーヤからチョコ欲しかったし。」





「え？」





「だって、受験の事とか話してた時からアーヤに惹かれてたんだよね、多分。」





「じゃあ、受け取ってくれる？」





「もちろん。」





後悔の残らないように____________







勇気を出してよかったよ。






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