5話 ページ6
体育祭本番、了平はいつも以上に熱い。というか暑苦しい。Aも競技に参加する番がきてしまった。
「A!極限に頑張れよ!」
「うん、任せとけ」
ニカッと笑うとスタート位置についた。アナウンスがはいると物凄い歓声があがった。Aの周りは陸上部やら運動部のエースやらが揃っている。
「位置について、よーい」
パンッとピストルがなり一斉に走り出した。Aは他の奴等と圧倒的大差をつけぶっちぎりでゴールした。
「よくやったAーー!!!!!」
「いえーい」
大声で叫ぶ了平に向かってピースサインをした。種目はどんどん進んでいき、いよいよ棒倒しが始まろうとしていた。が、了平と獄寺によりC組の総大将が倒れてしまった。その上にB組の総大将まで襲われたという。しかもA組の誰かによってだ。審議のため了平は本部に行った。
「審議の結果、A組対B、C連合の戦いに決まりました」
そのアナウンスが入った瞬間A組からは落胆の声や信じられないといった意見が叫ばれた。一方B、C組からは歓声や喜びの声があがった。了平はテントから若干俯きがちにでてきた。
「京子ちゃんのお兄さん…やっぱり無茶苦茶なルールにされたんですね」
「何を言っておる!俺が提案し押しきったのだ!!!」
「「何故だーーー!!!!!」」
A組は声を揃えてそう叫んだ。
「おい了平!」
Aがそう声をあげると、綱吉は思った。
やっぱりこんな無茶苦茶な提案に、流石のAさんも怒ってるんだ!もしかしたら棒倒し自体を中止にしてくれるかも!
Aは了平にずいっと顔を近付けた。
「ナイス提案!それでこそ了平だ」
「そうであろう!」
駄目だったーー!!!怒るどころか誉めてるし!どんだけ親バカ…いや、お兄さんバカなんだよ!
「そんな青い顔をするなよ綱吉君」
「そうだぞ沢田!!!」
二人はニヤリと悪い笑みを浮かべると、口を揃えて言った。
「「邪魔な連中は一つに纏めて倒すのが一番だ」」
そう言って高笑いをした。綱吉はガーンという効果音が聞こえそうなほどに顔面を蒼白にさせた。
「俺もこいつらに同感だぞ」
「パオパオ老師!!!」
そう呼ばれた赤ん坊はどこかで見覚えがある。だが、全員というか綱吉以外特に気にした様子を見せずにいる。もうじき試合がはじまる。Aは楽しそうに笑うのだった。
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rin´(プロフ) - クラマさん» 了解しました!もう暫くお待ち下さい! (2017年6月17日 17時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
クラマ - 更新よろしくお願いします (2017年6月17日 17時) (レス) id: 1e777ebebe (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - ゆゆ式さん» ありがとうございます!頑張ります(p^-^)p (2017年5月4日 8時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ式 - 更新頑張ってください (2017年5月3日 11時) (レス) id: b6c9598fbe (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - 了輔さん» お仲間ですね!私も大好きです(*゜ー゜)ゞ (2017年1月1日 20時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2016年4月20日 9時