【REBORN!】真逆な二人 (ページ5)

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4話ページ5

ついにやってきた体育祭の季節。並盛中でもビックイベントに部類される。一番盛り上がるのはラストの種目である棒倒しだ。A、B、Cの三つに分けられ勝負をする。ちなみにAはA組だ。

「極限必勝!!これが明日の体育祭での我々A組のスローガンだ！勝たなければ意味はない!!」

「今年も熱いねー了平」

「もー、お兄ちゃんってばこっちが恥ずかしいよ」

遠目から京子と会話をするA。京子は顔を赤くして了平を心配そうに見つめている。

「今年も勝敗をにぎるのはやはり棒倒しだ。例年組の代表を棒倒しの総大将にするならわしだ。つまり俺だ。だが俺は辞退する!!!!」

そう言うと各々から驚きの声があがった。

「俺は大将であるより兵士として戦いたいんだー!!!」

了平の単なる我が儘に、京子はますます顔を赤くし俯いた。Aはというと笑いを堪えている。

「だが心配はいらん。俺より総大将より相応しい男がいる。それは！1のA沢田綱吉だ!!」

そう叫ぶとまたもや驚きの声があがった。

「賛成の者は手をあげてくれ!!過半数の挙手で決定とする!!」

やはり賛成するものは中々いない。それもそうだろう、負けたくない人が大半だ。手を挙げる人はほぼ0に近い。そんな様子に痺れを切らした了平はまた叫んだ。

「手を挙げんか!!!」

ほぼ命令のその言い振りに手を挙げる人がちらほら伺えた。そこにすかさずAも声をあげた。

「俺は了平に賛成ー」

「じゃあ私も！」

Aにより女子の大半が手を挙げた。それに追い討ちをかけるように獄寺と山本も賛成したため、沢田綱吉が総大将に決まったのだった。綱吉の意見は完全無視のようだ。