【REBORN!】真逆な二人 (ページ26)

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25話ページ26

「どっから話そうか迷うけど、単刀直入に言うね。夜空の守護者についてどこまで知ってる？」

Aはニコニコと楽しそうに笑った。リボーンは外のベンチに座った。Aもつられるようにしてリボーンの横に座った。

「初代にしか存在したことがねぇって聞いてるぞ。というより存在したかどうかも謎だ。だから今こうしてお前が現れたことが不思議なくらいだ。お前についてもまだ謎が多いしな」

「そっか、まあでも存在してたんだよね。どの時代も」

「どういうことだ？」

Aは夜空のリングを首から外し眺めた。キラリと光るリングに目を細めた。

「そのままの意味だよ。夜空の守護者ってね基本的に誰も正体を知らないんだ。というか知っちゃいけないんだ。今までずっと闇に潜んで裏で動いてた。だから誰も夜空の守護者がいたことを知らないんだ」

リボーンは初めて知る夜空の守護者の事実に驚きを隠せなかった。Aはふと笑うのをやめリングをしまった。

「俺が今まで君からの誘いを断っていたのは何となくだった。けど父の書斎で夜空の守護者について知ってから気付いた。本能的に断ってたんだ。簡単にOK出しちゃったら夜空について知られてしまうだろ？」

「だから了平の名を出しても駄目だったんだな」

その言葉にAは苦笑した。皆のところへ戻るべく立ち上がった。そして、思い出したかのようにはっとしリボーンの方を見た。

「ああ、そういえば夜空について知る人物はいままでにボスのみなんだ。だから君に頼みがある」

Aはいつものようにニッコリと笑った。対称的にリボーンは神妙な顔をしている。

「時がきたら今言ったことを綱吉くんに伝えてほしい」

「お前が言えばいいだろ」

「それじゃあダメなんだ。君なら常に綱吉くんの隣にいるだろ？時がきたらでいいから。今はまだその時じゃない」

暫く考える素振りをし、頷いた。

「……分かった」

「ありがとう」

そう言って微笑んだ。扉に手をかけようとした瞬間、勢いよく扉が開き了平が現れた。

「A!!何をしている!!早くせんと飯が無くなるぞ!!!」

「分かった分かった、今戻るよ。行こうリボーンくん」

そう言うとリボーンはAの肩に飛び乗った。まだいくつか聞きたいことはあるが、またの機会にすることにしAと了平に連れられ皆のところへもどったのだった。