【REBORN!】真逆な二人 (ページ24)

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23話ページ24

守護者の中での戦いは一段落ついたものの、大空戦が終わったわけではない。まだ気は抜けない。もっと言えばリングは全てヴァリアーが持っている。だが、綱吉によりザンザスは氷浸けにされている。

「今がチャンスね！」

ヴァリアーの面々は全てのリングを持ち、ザンザスの元へ走り出した。全てのリングに炎が灯りザンザスの前へと差し出すと氷がみるみるうちに溶け始めた。

「…リングをよこせ…！」

「もっちろん！これはあんなニセモノじゃなくて9代目直系のボスにこそふさわしい」

ザンザスは指輪を付けたとき炎がより一層強くなった。が、直ぐにそれは終わりザンザスは血を吐きその場に伏した。リングがザンザスを拒んだのだ。包帯だらけのスクアーロという男が、ザンザスの過去についてぽつりと話し始めた。

「お前は下町で生まれた。母親はその炎を見て自分とボンゴレ9代目の間に生まれた子供だという妄想にとりつかれたんだぁ。お前は9代目の息子、そして後継者として文句の無い男として育った。だが、お前に9代目との血の繋がりはないことに気付いたんだ。それを裏切られたと思いクーデターを起こした」

ザンザスは苦しそうに息をしている。血が流れていく姿は痛々しい。だが、目はまだ闘争心に溢れていた。綱吉は眉を潜めザンザスを見据えた。

「9代目は血も掟も関係なく誰よりもお前を認めていたはずだよ。9代目はお前のことを本当の子供のように……」

「っるせぇ!!気色の悪い無償の愛など!!クソの役にも立つか!!俺が欲しいのはボスの座だけだ!!それが叶わねぇなら道連れだ!!!どいつもぶっ殺してやる!!!」

ザンザスの言葉にヴァリアーは武器を構えた。初めからこうなることを予定していたようだ。獄寺達も武器を構えた。

「いまから総勢50名のヴァリアー隊が到着する。そうすれば君たちは終わりだ。先に言っとくけど閲覧者達の檻は細工させてもらった。この戦いに関与することは出来ないよ」

リボーンは舌打ちした。Aと了平は拳を握りしめいつでも戦える準備をした。

「ナイスタイミーング。待ってたぜ」

「報告します!!我々以外のヴァリアー隊全て全滅!!!奴は…！…奴は強すぎます!!!」

「暴蛇烈覇!!!」

その瞬間その残りのヴァリアー隊員は吹き飛びこれで全滅してしまった。

「取り違えるなよボンゴレ。俺はお前を助けにきたわけじゃない。礼を言いに来た」

「ランチアさん!!!」

煙が晴れ、そこには長身の男が返り血をあび立っていた。