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22話 ページ23

「…チッ…っしょーがねーな…10代目もそうするだろーしな。あほ牛のこと頼むぜ」

そう言って走り出した獄寺を呼び止めた。そして先程手に入れた夜空のリングを投げた。片手でキャッチしたのを見ると叫んだ。

「隼人くん!これ持ってって!!後から絶対追い掛けるから!!」

「ああ!絶対来いよ!」

そう言って走って行ってしまった。Aはやはり毒により辛そうな了平の頬に手を当てた。手はまるで夜空のような、青みがかった黒い霧が集中した。

「何をして…?」

「夜空の属性は吸収って前に言わなかったっけ?その場しのぎでしかないけど取り敢えずは動けるようになるはずだから。じっとしてて」

「なっ!?そんなことしたらAが…!」

手を払いのけようとする了平の手を掴み、微笑んだ。そして右手にさらに力を込めた。

「お前が無事ならそれでいい」

額にうっすら汗を浮かべながらも笑みを絶やすことはなかった。了平から毒を全て自身に取り込み終えると手を離した。ふらっと倒れそうになったところを了平に受け止められた。

「無茶しすぎだA!俺だってお前に何かあったら…!」

Aは目を見開いた。了平の表情は先程より苦しそうに見えた。Aは声を出して笑った。

「大丈夫だよ了平。夜空の属性は回復も早いんだ。もう何も問題ないさ。さあ、そろそろ行こうか」

「あっ、ああ!」

Aは了平から離れると、ランボを抱き直した。二人は同時に走り出した。ふと、Aは体育館の方を見た。

「なあ、了平。体育館の方何か騒がしくない?」

「行くか!」

体育館の方に向かって走り出した。体育館に到着したが、中に入ることが出来なかった。どうやら体育館には強力な幻覚がかけられているようだ。

「いけるか」

「当然!」

了平は拳に力を込めると、一気に撃ち放った。すると、体育館は大きな音をたて崩れ去った。Aはニヤリと笑みを浮かべた。

「へぇ〜たいしたもんだね」

「まどろっこしいのは嫌いでな」

了平の横から顔を覗かせるとそこには、獄寺と山本そしてぐったりしているクロームがいた。Aはクロームに駆け寄った。

「大丈夫かクロームちゃん」

「…うん…大丈夫」

「そっか、よかった」

Aはほっとし、ニッコリと微笑んだ。

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Rin´(プロフ) - クラマさん» 了解しました!もう暫くお待ち下さい! (2017年6月17日 17時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
クラマ - 更新よろしくお願いします (2017年6月17日 17時) (レス) id: 1e777ebebe (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - ゆゆ式さん» ありがとうございます!頑張ります(p^-^)p (2017年5月4日 8時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ式 - 更新頑張ってください (2017年5月3日 11時) (レス) id: b6c9598fbe (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - 了輔さん» お仲間ですね!私も大好きです(*゜ー゜)ゞ (2017年1月1日 20時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2016年4月20日 9時

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