私立バカレア高校 〜卒業〜

卒業　37 ページ39

貴方side







夕日がきれいだという海。








一度でいいから、麻耶と来たかった。









ここで、覚悟決めなきゃ。









貴「麻耶にね、話があるの。」









海の方を歩いてた麻耶がこっちを見る。









ん？と傾げられた首。








いつからか、そんなに私を優しい目で見てくれるようになってたのかな。

あなたたちの敵だった私を、
救い出してくれた。






それだけで十分だよ。









愛情をたくさんくれてありがとう。









・









・









・









貴「別れよう」









麻「…え。」








そんな目で見ないで。


勝手に決めた私を怒って。





そんな悲しそうな顔で見ないで･･･









夕日に、麻耶が霞んで･･･泣いてしまいそうだ。









麻「どんな顔して、別れようなんて言ってんだよ。




言っただろ。
顔見りゃわかるんだよ。





どこまでが本心で
どこからが嘘かなんて。」









親父さんに何言われたの･･･なんて。







私の頬を優しく包む。









貴「私ね、麻耶が好きだよ？




二人でいられる未来を探した。







でも、それはやっぱり難しいよ。
麻耶を縛りたくない。


だからお願い。」









　❝別れよう❞

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