【ハウルの動く城】君と僕と花束と

98.ハーデンベルギア ページ1

今年はどうやって年を越そうか

毎年のように考えることを今年も同じように考えながら“コタツ”に入っていた

このコタツはハウルがふらりと入った店で見つけた掘り出し物だ

妙に中毒性があるからいけない
とか言いつつコタツの虜になっている私以下4名

各々好きな事をしている時にコンコンと扉がノックされた








『どちら様でしょうか？』
「は、私、国王陛下の使いで参ったものです！Floraの店主とお見受け致しますが･･･」

『そうです、』
「実は、年明けに行われる国賓を招くパーティでの装飾をお願いしたいとのことで」

ここに、と使いの人が見せた紙には確かに国王陛下の署名がしてあった


『･･･急ですね』

「それが、毎年頼んでいた王室御用達の花屋Royalの店主が倒れまして、年も年だからと言って急に閉店を決め込んでしまって、新しく探している途中なのです」





.





.





ﾊｳﾙ「Aがしたくないならしなくていいと思うけど？」
『でも、困ってるみたいだよ？』

使いの人にとりあえず中のコタツで温まってもらっている間にハウルに相談した


ﾊｳﾙ「だいたい、王宮の花なんてサリマン先生だけで何とかなるはずなんだけど」
『それはそうだけど、そのサリマン先生も体調が優れないんだから無理できないの

ハウルが王室付魔法使いになるの断ったから、今でも頑張ってるんだよ』

ぶぅ、と膨れたハウルの髪に手を滑らせてみれば、じっと私を見た


ﾊｳﾙ「じゃあ、受けるんだね？」
『うん。毎年受ける予定ではないし、とりあえず。手伝ってくれる？』

ﾊｳﾙ「もちろん」
『ありがとう』






使いの人に引き受けると言うことを伝えれば、ぱっと顔を輝かせて喜んだ

わかりやすい人だと思う
普段のハウルくらいには

99.キブシ→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す