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それから私はゆっくりお風呂につかるときちんと湯あたりもせずお風呂からでた。
お風呂から出るとやっぱり和典がいる場所はいつもの定位置。
ちょうど私から見えないソファーの死角にいた。
なにか..。もってる?
うーむ、やっぱり謎だ。
「和典ー?」
私はそう控え目に和典を呼ぶと和典はびくっとしてこちらに振り返った。
「なに?」
さすが和典。
さっきの緊張はどこえやらって感じで声は普通に聞こえる。
「お風呂でたから入ってきちゃえば?」
「...そうだな。」
意味ありげな間を残しよいしょと立ち上がる和典。
そのままでていったしまった。
塩対応だなぁ。
ちょっと寂しさを感じながらも冷蔵庫に向かう。
そしてお茶を取りだすと一気飲み!
よし!
気を取り直して…
調査を開始しよう!
探偵チームKZ書記、立花彩の名にかけて!
…ちょっとふざけたのは許してくれるよね?
☆☆☆
じゃ、まずは現場検証。
こんなことをやっていると昔の血が騒ぐのか胸がわくわくする。
うーんと、毎回このあたりに座ってて...
いたって普通のソファーのあたり。
何もないように思えるけど...ってあれ?
うちの床はなんだか板をはりあわせたような形になってるんだけどそこの隙間に何か小さいものが挟まりこんでいた。
これ...どかかでみた気が...?
その瞬間何かがつながったように私は立ち上がった。
わかった!!
あれだ!
☆☆☆
「和典!」
「え、ちょ、びっくりした…」
お風呂から出たてで半裸の状態の和典を見つけると恰好も構わずずいっと問い詰める。
「これはなに?」
取り出したのは小さなピンクの付箋。
それをみてはっとしたように口を押さえ赤くなる和典。
「ちが、これは…」
「これ私が持ってきた少女まんがについてた付箋だよね?」
そう。
この付箋は私の大好きな少女まんが、「雨降る時に君想う」に入ってたもの。
たまたま同じものなのかなー?って思ったんだけど…
思い出したの、この小さな付箋は私の家の近くの雑貨屋さんでしかたしか取り扱ってなかったはずってことを。
だから確信したんだ。
「隠れて何やってるのかと思ったら…もう!私のまんが、ずっと読んでたんだよね?」
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M(プロフ) - このお話大好きです! ほんとに何回も読んでるんです🫰🏻💗 素晴らしい作品を作って頂きありがとうございます!! (2022年11月27日 1時) (レス) @page50 id: 774f7e13f3 (このIDを非表示/違反報告)
riorio21 - 奏さんの作品面白いし、感動するし、楽しみにしてます‼︎これからも頑張ってください‼︎ (2022年6月12日 12時) (レス) @page50 id: 58b56bfa9f (このIDを非表示/違反報告)
心結 - 本当に本当にとっても面白かったです‼奏さんの作品、私大好きです‼これからも頑張ってください‼ (2022年3月22日 20時) (レス) @page49 id: 8499dda6bc (このIDを非表示/違反報告)
上杉奏(プロフ) - 翠雨さん» ありがとうございます!応援取っても励みになります!他の作品も頑張りますー! (2018年8月23日 16時) (レス) id: ee0f7784b7 (このIDを非表示/違反報告)
翠雨 - とても面白かったです!これからも頑張ってください(*^^*) (2018年8月22日 18時) (レス) id: aab040c059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:上杉奏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年4月23日 17時