第57話 ページ7
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リヴァイside
ケニーは大量にも血を吐き、もうそろそろ限界のようだった。何故打たなかったのか…相変わらず分からん奴だ
｢お前は何だッ……英雄か？｣
｢………｣
歯を食いしばり、まだ死ぬなとケニーの肩を掴む
｢ケニー！知っていることを全て話せ！初代王は何故人類の存続を望まないっ｣
｢知らねぇよ……だが…俺らアッカーマン家が対立した理由はッ……それだ…｣
｢俺の姓もアッカーマンらしいな。あんた……本当は母さんのなんだ？｣
ケニーは血を吐きながらも変わらずに｢ハハハ…｣と笑顔を見せ、俺の髪をクシャっと撫でた
｢ハッ……バカが…ただの兄貴だ…｣
｢……ッ…｣
じゃあ何で……俺の兄貴なら、家族なら
｢あの時…何で俺から去って行った…｣
笑い声は聞こえなくなり、ケニーはボーッと俯いている。そして見たことないように穏やかな笑みを浮かべては
｢……俺は…人の親になんか…なれねぇよ｣
｢…ケニー……｣
｢…嫌いだろ？……俺のこと…｣
ニッと歯を見せては血を流す
どうしてそう聞くのか不思議で目を見開くと
｢…お前を捨てて……お前の邪魔をして…お前の大事な人を奪って…もう大嫌いだろうなぁ…ハハッ…｣
｢……Aを…守っくれたのか…｣
｢これ以上…嫌われたくねぇからよ……｣
｢だから…そんなひでぇ火傷…｣
｢……お前が惚れる…訳だわな…可愛い嬢ちゃんだったぜ…｣
｢………｣
｢…大事にしてやれよ…嬢ちゃんは…お前の為に俺の元に来た……お前らを殺さない代わりにって…自分を売ったんだ……ったく…羨ましいな…｣
震える手で注射器を掴む
そしてドンッと思いっきり俺の胸に押し付けては
｢幸せに……なれよ…弟…ッ｣
｢………ケニー…？｣
注射器を受け取り、そっと顔を上げるとケニーはもう息をしていなかった。目を開けたまま口から血を流し、俺の兄貴だった奴はもう居ない
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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