第58話 ページ8
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締めつける胸を注射器と一緒に抑え立ち上がる
そしてAの元にゆっくりと近づく
お前まで離れないよな？としゃがみ込み、息をしてるか確認すると、ゆっくりだがちゃんと息をしていた
｢…A……｣
手を伸ばそうとすると、Aの瞼がゆっくりと上がり彼女の綺麗な瞳に酷い顔の俺が映る
Aはまだ状況が分かってないのかボーッとしたまま、俺を見つめていた
そしてゆっくりと見開いては小さな声で｢リヴァイ｣と呼んだ
｢…無事で良かった…A…｣
｢…………｣
｢起き上がれるか？｣
支えながら起き上がらせると、そのままAは倒れるように抱き締めてきた
そしてポロポロと俺の肩をぬらしていく
｢……ごめんなさい…裏切って……私はッ…最低な…最悪な…奴だ…｣
｢……ケニーから聞いた…俺らを守る為だと…俺の方こそ辛い思いをさせてすまなかった｣
そう髪を撫でると、首筋に一滴の涙が流れていくのを感じた。すぐ隣で今まで見たことがないくらに号泣しているA
｢…泣くの我慢したのか？｣
｢……リヴァイが…言ったから…泣く時は隣に居てくれるって…｣
｢…本当……俺が居ねぇとダメだな｣
｢…ん…ッ｣
冗談っぽく言うけど、Aは真面目にしっかりと頷きギュッと抱き締める手を強めた
しばらく髪や背中を撫で、落ち着くのを待っているとふと思い出す
｢聞いていいか…？｣
｢……？｣
｢…あの時……何て言おうとしたのか…｣
あの時とはハンジが怪我をした時、俺とAは本気で殺し合っていた。俺がAの首に刃を向けた時、コイツは何かを言いかけた
Aも覚えていたのか、そっと肩から顔を離してじっとぬれた目で見つめてきた
肩に置かれた手は頬に添えられ、不覚にも胸の奥が締め付けられる
｢…私は……どんな時も…誰が敵でも……貴方の味方……｣
｢……｣
｢…離れていても……私の立場が変わっても…貴方の傍に居たかった…また隣で……貴方の為に…生きていきたい…そう…ずっと思っていた…｣
｢……バカ野郎…｣
頬に添えられた手の上に自分の手を重ね、もう何処にも行かないように、離れて行かないようにギュッとしっかりと握り締め額を合わせる
｢居たかったじゃねぇ……居ろよ｣
｢………うん｣
｢もうあんな想いさせんな。お前は…俺の相棒だろ｣
｢…唯一の｣
｢あぁ…｣
唇を寄せたが、まだ我慢と控えめ頬にキスをした
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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