第3話 ページ9
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「リヴァイこそ…」
そう言い返すと、リヴァイは更に目つきを悪くさせては深くタメ息を吐いた
エレンは冷え切った雰囲気に戸惑ってるのだろうか、気まずそうに頬をポリポリと掻いていた
何も言おうとしない為、リヴァイ。と名前を呼ぶ
「こんな時間に、最近出掛けるのはどうして。ハンジも心配していた…」
「…お前らには関係ないことだ。心配するなと言っておけ」
「私も心配」
「…」
「……心配してはいけないこと…?」
「…心配しなくていいことだ」
そして「行くぞ、エレン」と言い残し、リヴァイはさっさとあの日のように行ってしまった
エレンも「あの…」と俯いたままの私に言い聞かせた
「心配することは…ないので…大丈夫ですよ。Aさん」
「……」
「じゃあ…おやすみなさい」
エレンもリヴァイと同じようなことを言い残して、リヴァイの後を走って行ってしまった
何が心配いらないだ。そんなこと今まで言ったことなかったくせに。
どうしようもない苛立ちで私の拳はいつの間にか強く握りしめられていた
翌日、たまたまハンジと資料室で会った為、昨日のことを話してみた
「なるほどね…エレンも一緒か」
「…だから、女ではない…と思われる」
「そっか、じゃあ安心した(笑)」
「…安心…?」
「うん。Aもしたでしょ?」
「…あんしん…」
心配はしていた。けど、昨日その感情が"苛立ち"に変わったことは間違いない
だから安心というのは違うような…気がする。
ホッとなんかしていないし、むしろムカムカしていて気分が悪いくらいだ。いつからリヴァイはあんなにも思春期のような我が儘な子になったのだと
「女じゃなくて、良かったね?」
「…え」
乱暴に資料を直していると、横から顔を覗き込まれ私に二やニヤしながら言ってきた
私は訳もなく手に力が入り、急いで目を逸らした
「別に…リヴァイに女が居ようと、私には関係ない。どうこう言う権利もない」
「えぇー、ふぅーん♪そっか、そっか」
「…なに」
「別にー、何も言ってないじゃん」
「……むかつく…どいつもこいつも…」
「あ!!今、私のことコイツって言ったでしょ!?」
「言ってない」
「嘘だ!どいつもはリヴァイで、こいつは私でしょ!」
「めんどくさい」
「酷いなぁ…傷つくなぁ(笑)」
とか、言いつつも笑顔満開のハンジのことは今でもよく分からない。
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ことみ - 最近の癒やしです!!いつもありがとうございます✨あと、読む順番が、わからなくて…。右腕を失くしちゃったところまでは読んだんですけど…!作品の題名と一緒に番号もふってくれたら嬉しいです! (8月24日 14時) (レス) @page30 id: 668738a717 (このIDを非表示/違反報告)
リヴァイ好き - 無理じゃなくても、いいです。 すいません♪ (2019年8月13日 18時) (レス) id: dc53e000da (このIDを非表示/違反報告)
リヴァイ好き - 右腕失った後もみたいです! お願いします! (2019年8月13日 18時) (レス) id: dc53e000da (このIDを非表示/違反報告)
そよん - 気が付いたら一日一回はこの小説読んでました!これからも楽しみにしてます! (2015年8月17日 13時) (レス) id: 697f6b0fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ルリア - 夢主ちゃん死んでしまった…リクエスト失礼します。夢主ちゃんが生き返る?か。現パロか学パロがいいですね。それと<かよさん>のリクエストもいいと思います。なんか我儘ですいません。 (2015年8月10日 14時) (レス) id: 831d697a1d (このIDを非表示/違反報告)
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