第29話 ページ30
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ハンジのデート相手はまさかのリヴァイさんだった。2人は幼馴染だと聞いてる。
だから、2人で出掛けることがあってもおかしくはないのに…、どこか心がざわめきだす
その謎のざわめきはエレンの何気なく聞いた質問で更に感覚を強めた
エ「もしかして…ハンジさんと店長って付き合ってたんですか?!」
やめて。そう強く思ったのはどうしてだろうか。
悩んでいるうちに、だんだんと脳内に1つの言葉が見つかる。それは…嫉妬だ。
ハンジとリヴァイさんが付き合っていることに嫉妬しているんじゃなくて、恋人にならあの優しい笑顔を、普段見せないあの笑顔を見せてるんじゃないかって…
そんな、くだらない勝手な嫉妬。
「…知りませんでした…」
リ「は?お前、間に受けてんじゃねぇよ」
ハ「エレンの言う通りだったら面白かったんだけどねぇー!」
ハンジは腹を抱えながら笑い転げる。リヴァイさんは「バカ言うな」とエレンを睨んでいた
それでも、私の中の嫉妬は消えてくれない。
気分が悪い。せっかく、大好きなエレンとのデートだったのに、最悪だ。
不思議な気持ちで、自分でも理解不能な気まずさで居てもたっても居られず急いで立ち上がった
これ以上、ここに居たらどうにかなりそう…
「すみません、私帰ります」
エ「えっ…用事でも思い出したか?」
「まぁ…そんな感じです」
エレンは何も悪くない。だから、余計な心配は掛けたくない。私はその思いで必死で笑顔を作り、嘘を吐いた
ハ「ちょっと待って!A!君に大事な話がっ」
「ごめんなさい、ハンジ。また今度にお願いします」
リ「………」
ハンジは「えぇ…」と残念そうに肩を落とし、分かったよ。と笑って頷いてくれた。
リヴァイさんは「変な奴」とでも思っているのだろう。じっと私を見つめていたが、目が合った瞬間、逸らされてしまった。
まぁ、私もすぐに逸らしたんだけど…
エ「送っていく。それじゃあ…店長、ハンジさん、また」
「エレン、送らなくても平気です。まだ明るいですし」
1人になりたいし…
なんて思いは言葉にしないと伝わらない。エレンは相変わらずの頑固さで
エ「ダメだ、帰ってる途中で暗くなるだろ」
「いえ…でも…今はっ」
エ「甘えろって」
「……はい」
甘える…か。少し私にとって聞きなれない言葉を聞いたせいか、自然と頷いてしまっていた。
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サクヤ - 兵長スマイルみたい (2017年2月3日 19時) (レス) id: 18ba645ccb (このIDを非表示/違反報告)
SS - 何回読んでも最高だ (2016年1月9日 2時) (レス) id: 0b4dc6d3ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - リヴァイ店長、スマイル下さい私にも!!(←)とても面白くて最後は泣きそうになりました!これからはてな様の他作品も読ませていただきます! (2016年1月7日 16時) (レス) id: 958aa37ba1 (このIDを非表示/違反報告)
はてな(プロフ) - 千乃さん» そんなそんなっ…凄く嬉しいです!そんな事言って頂けて感極まりました…!お気に入り登録も本当に有難いです。新作作ったので良かったら…コメントありがとうございました! (2015年11月30日 5時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
はてな(プロフ) - 遙真さん» 観覧、コメントまでありがとうございます!感動して頂けて嬉しいです。ありがとうございます! (2015年11月30日 5時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はてな | 作成日時:2015年4月14日 20時