第14話 ページ15
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何やら楽しそうな声と面倒くさそうな声が聞こえてきた
ホールに顔を出してみると、椅子にちょこんと大きな体を座らせて、金髪の髪を綺麗に整えている男性がいた
リヴァイ店長さんは激しく貧乏揺すりをしながら、その方と会話を交わす
「テーブル変えたのかい?」
「んな金ある訳ねぇだろ」
「椅子は?」
「喧嘩売ってんのか。勝手に変えたら給料減らすと言ったズラは何処のどいつだ」
「ズラの時点で私ではないな。それよりも、リヴァイ前よりカッコ良くなった?背も伸びたんじゃないか?(笑)」
「いい加減ぶん殴るぞ‥‥」
拳を上げた瞬間、パッチリと金髪男性と目が合い「おや?」と微笑みかけられる
私は軽く頭を下げ、挨拶をしてみる
「初めまして」
?「あ、もしかして邪魔をしてしまったかい?リヴァイ、すまないな。私はこれで退散とするよ」
リ「待て、エルヴィン‥‥勝手に解釈して勝手に帰ろうとしてんじゃねぇ‥‥」
「邪魔でした」
?「ほら、やっぱり‥‥。すまなかったね、綺麗なお嬢さん。リヴァイをこれからよろしく頼むよ」
リ「てめぇ変人に変なこと吹き込んでんじゃねぇ」
「私は本当のことを言っただけですが」
帰ろうとする金髪男性をリヴァイ店長さんは、私を睨みながら阻止している
帰らさてあげたらいいのに。と思うが、その一生懸命さからどうしても帰ってほしくないらしい
一体、この人はどちら様で、どういう関係なのだろうか‥‥気になるところだ。
?「いや、しかし…リヴァイに女が居たとはビック過ぎる大ニュースだな。綺麗なお嬢さん、名前は?」
「…綺麗なお嬢さんの名を教えてほしければ、先に我が名を教えるのが礼儀ではないでしょうか」
?「はっははは!面白い子だな、気に入ったよ」
そう金髪は愉快な笑顔をしまい、優しく微笑んだ。そして、立ち上がっては胸に手を当て、ゆっくりと頭を下げた
?「これは失礼致しました。お嬢さん。私はエルヴィン・スミス。この喫茶店「レッヒェルン」のオーナーをしている」
手の平を差し出され、私はそっと大きな手を握り返す
「Aです。エルヴィンオーナー様、よろしくお願いします」
エ「ちょっと聞いたか?リヴァイ、様だって、エルヴィンオーナー様だって」
リ「ああ、良かったな。ハゲ」
それだけを言い残し、リヴァイ店長さんはさっさとキッチンへと戻って行ってしまった。
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サクヤ - 兵長スマイルみたい (2017年2月3日 19時) (レス) id: 18ba645ccb (このIDを非表示/違反報告)
SS - 何回読んでも最高だ (2016年1月9日 2時) (レス) id: 0b4dc6d3ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - リヴァイ店長、スマイル下さい私にも!!(←)とても面白くて最後は泣きそうになりました!これからはてな様の他作品も読ませていただきます! (2016年1月7日 16時) (レス) id: 958aa37ba1 (このIDを非表示/違反報告)
はてな(プロフ) - 千乃さん» そんなそんなっ…凄く嬉しいです!そんな事言って頂けて感極まりました…!お気に入り登録も本当に有難いです。新作作ったので良かったら…コメントありがとうございました! (2015年11月30日 5時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
はてな(プロフ) - 遙真さん» 観覧、コメントまでありがとうございます!感動して頂けて嬉しいです。ありがとうございます! (2015年11月30日 5時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はてな | 作成日時:2015年4月14日 20時