マリー / 知らないまま 、永遠に 。 ページ9
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少しの可能性 、未来を信じて 、いつかの理想を抱いていた 。
でも本当は気づいちゃってたんだ 。
現実の進み方は 、こんなちっぽけで空っぽなんだって 。
もう 、夏が終わる 。
甘い考えでいつまでも幸せに過ごせると思っていた 。
そう思っていなくちゃ 、悲しくなるから 。
冬が過ぎて 、軈ヤガては春が訪れるのに 。
せめて抗っていたかった 。
動き出す時間 、君は未来へ進んで 、私は過去へと遠ざかる 。
いつまで経っても縮まらない歩幅に涙すら零して 、泣いて 。
見えているはずなのに 、こんなに遠かったなんて 。
その姿を見つける度に 、甘い考えは消されてゆく 。
あなたはいつも輝いて 、戻れない過去に思いをつのらせる 。
本当は捨てなくちゃいけないのに 。
君のためだから 。
気づかないで 。
私の中で眠らせて 。
閉じ込めて 。
誰にも触れない場所で 。
この時間は誰にも止められない 。
叶わないはずの思いも手放せない弱い私を放って 、置いてって 。
さよならしたくないけれど 、仕方がなくて 、また 、泣いていたなんて 。
知りたくなかった未来が動いて 、永遠が許されなかった2人の話
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作者名:映 | 作成日時:2018年9月24日 2時