024*° ページ24
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もう一度裕太の顔を見ると
ゆっくりと目を閉じながら、近いて来る唇
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睫毛長いな〜……ってに思ってたら
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目を閉じることも頭になくて
一瞬にして裕太の柔らかい唇が触れた
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裕「んふふ。 ……しちゃったねぇ」
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いたずらっ子っぽい言い方をする裕太が
少しだけ照れたような笑みを浮かべていた
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今、裕太とキスしたのか……っ
初めてのキスに
どう反応していいのか分からないくらい実感がない私は
小さく『う……うん……』とだけ呟いた
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裕「でもぶっちゃけA、ずっと目ぇ開けてたっしょ?」
A「……えっ、なんでそれを?!」
裕「んあはは笑 だってキスした後、一瞬フリーズしてたもん笑」
A「うそ……っ!笑 見られたなんて恥ずかしい……」
裕「えー、いいじゃん笑 じゃあ次やる時はちゃんと目ぇ瞑ってもらおうかな♪」
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えっ?!
次もあるの……?!
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それに、こんなことして裕太は大丈夫なのかな?
この前教室で言ってた、
『ずっと会いたかった人』のことはどうなってるの?
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そんな疑問があったけど
裕太には、北山先輩のことで策を考えてもらったり
こうやって練習までしてくれたり
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少し突然なことも多かったりするけど
なんだかんだお世話になってるから
それを聞いたら
こうして裕太と会うこともできなくなるような気がして
言い出せなかった
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A「ハァハァ……。 あっ! 裕太っ、財布落としたよ?」
裕「……あら! よいしょ……と。 A待ってぇ〜」
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それから少しして時計をみると
まさかの集合時間を5分ほど過ぎていて
全力で走ってる今に至る
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茉「ほらっ、こっちこっち!」
藤「……たくっ。 お前ら、途中抜けたくせに今度は遅刻かよ〜!笑」
A「ごめんなさい……! 途中から時計見るの忘れてましたっ」
藤「それ時計の意味ないやつな笑」
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そして色々あったけど
なんとか4人揃ったのでした
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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2014年8月4日 9時