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タイトル87 ページ42

side ないこ


ずっと思っていたけど、スマホないとか本当に暇すぎる。


ほぼ無意識に息を深く吸って、メロディーを口ずさむ。



「♪もしも〜僕が〜……」



暇になって歌ってみると、誰もいない食堂に俺の声がよく響いた。


別に自分の声が好きだとか、自惚れてるとかではないけれど、純粋に反響して上手く感じた。




でも、俺の心の中には何とも言えない虚無感が残った。



食堂にいても何もないと思い、広いし気持ちいいと思って外に出ることにした。



玄関の重い扉を開けると、昨日よりも一段と涼しくなった外では、ぱちぱちと星が輝いていた。


数歩歩いたところで、整えられた芝生の上に俺はごろりと寝転んだ。


(こんなに…綺麗なんだ……)



寝転ぶと、より一層全体を見渡すことができ空の広さと星の明るさを実感した。



それと同時に、俺自身が星座や星に詳しくないことを悔やんだ。



たくさんの星があちらこちらで光っているのに、色や形、名前や距離もわからない。


目自体は良いはずだから知識の問題なんだけど…。



目に見えるだけでもこんなにも沢山…否、これ以上にたくさん星があるのに輝けるのは…人の目に届くのはほんの僅かなんだよな…。


星に手が届かないのは100も承知の上で、星に向かって手を伸ばし…そして息を吸う。



「♪星に〜願う〜……」



こんな広いところで歌うのは初めてだったが、全く抵抗がなかった。


俺の声が…色んな人に届いたらいいのにな……。


まぁ、今周りに誰もいないけど…。




「♪僕は〜僕は〜君だけのないt〜…」


し「ないちゃんって“ナイト”やったんやな」



「うぅ…えぇぇぇええ??!」



歌っている途中で、初兎ちゃんの顔が突然ドアップになった。



ほ「うんうん、なんかないちゃんが歌ってんのちょっとだけ聴こえてたよ〜」



後ろからほとけっちもやってきた。

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ねこずし - こんにちは!続きがめっちゃ楽しみです!応援してます! (2022年3月12日 20時) (レス) @page42 id: 94ef9f898c (このIDを非表示/違反報告)
みるきー@いれりす(プロフ) - 毎回ほんと更新が楽しみです!!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月28日 21時) (レス) @page36 id: 744b51a6f2 (このIDを非表示/違反報告)
くしねこ - ちゃんと見れてますよー! 人を馬鹿にしたような顔ってまさかあの…あの顔ですかww (2022年2月26日 12時) (レス) @page34 id: 2e080bc904 (このIDを非表示/違反報告)
望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです! (2022年2月23日 7時) (レス) @page33 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
冬華@ラビワド(プロフ) - すごい…こんな面白い話が書けるだなんて…続き楽しみにしてます!頑張ってください!*\(^o^)/*ガンバレ (2022年2月22日 17時) (レス) @page33 id: 78699bfe60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃそ | 作成日時:2021年12月28日 13時

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