いれいすと人狼ゲーム2

タイトル83 ページ38

side ないこ


……まろと別れる前少し前の話


な「俺の部屋にもあったんだよね…銃とナイフ…。

で、これ、どんなのか調べてみてほしいの」


ま「はっ？！

なん……えっ！？」



まろにそう言い、俺の部屋の鍵を開け、昨日と変わらず、そのまま机の中で眠っている銃とナイフを持ってきた。

それらをまろに差し出す。



「これなんだけどさ…」


ま「……ないこたん俺のことなんだと思ってるの？」


まろは顔を引きつらせ、眉をぴくぴく動かしながら俺を見てきた。

負けずと「否。」と言わせないような笑顔を作る。



ま「はぁ〜…まぁ、別にいいけどね〜？


りうらの部屋にあったのもこれも気になるし…いいよ」



にんまりと口角を上げ、手を差し出したまろはちょっと怖かった。



ま「じゃ、ないこたんからこれ…。

りうらに返しといてくれない？」


「……え？」



差し出した手とは逆の手から、俺の手の平にぽんとりうらの鍵(厳密に言うとまろが作った)が置かれた。



ま「ないこたんがすやすや寝てるときに、粘土でバァァンって型とった。

で、プラスチックうぉぉぉって流して、溶かした鉄うわぁぁ〜って塗って、りうらのと同じ"黄色いの"つけといた」



…だそうです。

この“黄色いの”とひよこは全然似てないですけどね？



「へぇ〜。

この塗料？ってホームセンターとかで買ったの？」



ま「ううん。

岩本さんからいただきました」



「…鉄ってそんな気軽に使えるものだっけ？」



ま「さぁ…あの人からしたら普通なんじゃない？


じゃ、俺はないこたんのとりうらの見るからないこたんも暫く一緒にいt……」


「じゃ、俺さっさと鍵返してくるわ！

ってことで、まろ、よろしくね！」



ま「はぁぁ！！？」



…回想終了

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