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タイトル71 ページ26

side ないこ


りうらの方を見てみる。


瞳は透明感があって、儚く綺麗だった。



り「っ…あのさ……」



目は言葉を探そうと何度もまばたきし、
口は言葉を吐き出そうと開いては閉じて
を繰り返していた。



り「………ごめん」


たった一言だけ…。


りうらはそう告げた。



だけど、そこに思いが全てこもってる
気がした。


今朝のこともだけどあにきのことも…。



「別に、いいよ…」



だから俺も一言だけ返した。


俺が選択を間違えなければな…とは思う。

けど、結果はもう変えられない。



昼に誰かが吊られて…

みんなで吊り上げることに何ら変わり
はない。


「誰がか」っていうのが違うだけで…。



お互い何も喋らず、沈黙が流れたけれど
あまり、気まずいとは思わなかった。



り「ねぇ、ないくん…」


「なに…?」


り「一体、誰が人狼なの?」



「わからない……」



俺がそう答えると「はぁっ」といいながらベットに背中を預けた。


右手の甲を額に当て、下から俺を見つめながら言葉を喉から引っ張り出す。



り「無駄な殺生なんてしたくない…。

だって俺たち、ちゃんと…ちゃんと
生きてんだからっ…。


人狼…こん中にいるんだから!

この中に…なに食わぬ顔で投票した奴が…。


さっさとそいつを追放したい…。


これ以上誰かがいなくなるの寂しいし、自分だっていなくなりたくない…泣」



明らかに本音だった。



り「今夜だって…きっと誰かいなくなる。


ないくんかもしれないし、俺かもしれない…。


どんなに早くとも明日の昼まで…機会は
無いなんて…」


「だよね………ぅわあっ!」



瞼を伏せ床を見ていると、りうらに
いきなり左腕を引っ張られた。

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ねこずし - こんにちは!続きがめっちゃ楽しみです!応援してます! (2022年3月12日 20時) (レス) @page42 id: 94ef9f898c (このIDを非表示/違反報告)
みるきー@いれりす(プロフ) - 毎回ほんと更新が楽しみです!!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月28日 21時) (レス) @page36 id: 744b51a6f2 (このIDを非表示/違反報告)
くしねこ - ちゃんと見れてますよー! 人を馬鹿にしたような顔ってまさかあの…あの顔ですかww (2022年2月26日 12時) (レス) @page34 id: 2e080bc904 (このIDを非表示/違反報告)
望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです! (2022年2月23日 7時) (レス) @page33 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
冬華@ラビワド(プロフ) - すごい…こんな面白い話が書けるだなんて…続き楽しみにしてます!頑張ってください!*\(^o^)/*ガンバレ (2022年2月22日 17時) (レス) @page33 id: 78699bfe60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃそ | 作成日時:2021年12月28日 13時

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