いれいすと人狼ゲーム2

タイトル60 ページ15

side ないこ


言わずもがなで、車内(後ろ3人)は
うるさかった。


が、隣から綺麗なメロディーが聴こえて
きた。



あ「♪〜」


なんの曲かまではわからなかったけれど
確かに聴こえた。



「あれ、あにき歌ってる？」


あ「あ、ごめん、…うるさかった？」



申し訳なさそうに眉尻を下げた。



「いや、そういうことじゃなくて…

めっちゃ歌うまいな〜って思って…。」



少し目を見張るとにこっと笑った。



あ「…おう、ありがとな。

てことでさ、今からカラオケ行かね？」



「は……？」


し「え、悠くん今からカラオケ
行くん！？」


ほ「やった〜行こ行こ！！」



「…て言うかこんな時間から空いてる
とこなんてないでsy……」


ま「よし、あった…。

あにき、そこの交差点左に曲がって」



スマホで即、調べてたまろが、あにきに
道案内していく。


しばらく車で走った後、カラオケ店に
着き受付を済ませ、順番にマイクを
回し、歌っていく。



みんな、カラオケに乗り気なだけあって
めちゃくちゃ歌が上手かった。



それぞれ個性があって聴いていて全然
飽きない。



(全力で歌いすぎて、喉が痛いのは
秘密です…。)



さすがにそろそろ帰ろう、となり荷物を
まとめていた時、あにきが俺に話し
かけてきた。



あ「ないこ、また来ような？」



(また……みんなで来ることは出来るの
かな…？)



こんな風にみんなで楽しくわいわい
していると忘れそうになるけれど、
これは人狼ゲームだ。


あにきの言葉に返事することは
出来なかった。

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