助っ人の魔王�� ページ7
『清海A』
『それで、結局あんた誰なんですか。』
「おーいおいおいおい」と泣き真似を始める麗人に問いかけると、大神先輩が驚いたような顔をする。
「おまえ知らね〜のか、『三奇人』」
『……あぁあ〜、知ってる！ 奏汰さんの、』
「その一人なんだよ〜、朔間先輩は」
「そうそう！ 我らが魔王『朔間零』先輩！」
楽しそうに笑いながら言うのは、ひなたの弟のゆうた。
大神先輩を呼んできたときにひなたと会ったのだろうか。
クラスの外だと基本兄弟で一緒にいるイメージだから何ら不思議なことはない。
『朔間零……』
「くくっ、名前くらいは耳にしたことあるじゃろ？」
『まあ、あんたみたいな人だとは思ってなかったですけどね。』
あれもうセクハラだろ、切実に訴えたい。
得意げに微笑む朔間さんを訝しげに見つめる。
凛月先輩も『朔間』って名乗ってたし、兄なのは本当なんだ。
たしかに雰囲気みたいなのが似てる気がするけど。
「嬢ちゃんといると正気を失っちゃうから仕方ないのう♪」
『何ですか食欲ですか私の血は美味しくないですご遠慮願います』
「食欲ともちょっと違った感じじゃけども。そもそも我輩血はあまり好まんし。ウェッてなっちゃう。」
「朔間先輩は血じゃなくてトマトジュースが好きなんだよ」
ひそひそと小声で言ってくるゆうた。
うん、今度やられそうになったらトマトジュースを献上しよう。
密かに対策を考える私の横で、ひなたが「そういえば」と話を切り出した。
「何でAを呼んだんですか？大神先輩もですけど。」
「『Trickstar』関連だったり？」
何か企むような表情の双子に、大神先輩は興味なさそうに息をつく。
尋ねられた張本人は「はて？」と首を傾げた。
「我輩が会いたかっただけじゃけど。」
「……はぁ？」
「だって凛月とは会ったのに我輩と会わんのは不公平じゃろ？ けれどもまあ期待通りの子じゃったのう。」
うんうん、と朔間さんは満足そうに頷いた。
いや、私は別にあんたとハグしに来たんじゃないんですけども。
『……？ 『Trickstar』関連って何？』
「あれ、A知らないの？ アニキから聞かなかった？」
『ひなたから？ 最近は忙しそうだったから何も……』
「朔間先輩、『Trickstar』の手助けしてるんだよ〜」
ゆうたの一言は、私の助っ人への期待を奈落に突き落とした。
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生しょうが - 澪。さん» 同感です…！楽しみにしてもらえて嬉しい限りです！更新頑張ります！ (2022年9月4日 22時) (
レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
澪。(プロフ) - 司くんは丸いぐらいが可愛いですよ、😌 いつも投稿楽しみにしてます！身体には気を付けて頑張ってください〜🔥 (2022年9月4日 20時) (レス) @page38 id: ebb5373f91 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» コメントも応援もありがとうございます！ぜひぜひ楽しんでいってください！ (2022年8月18日 22時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみに読ませていただきますね〜！ (2022年8月18日 21時) (レス) @page4 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月18日 13時
