クラスメートと�� ページ8
『清海A』
入ってきたイケメンは、皆の注目を一身に浴びてとても憂鬱そうな顔をしている。
そして私の顔を見ると、わかりやすく表情を固めた。
あー、あれな？ 何で男子校のはずなのに女がいるんだー的なやつな？
あんな高身長イケメンなら女子とのトラブルも多そうだし、なるべく関わらないでくれそう〜と少し安心する。
イケメンの名前はたしか『高峯翠』だったか。
私の隣の席の人だ。
ゆっくり目立たないように身を縮めて、私の隣に腰掛ける高峯。
ひなたは私にしたのと同じ調子で高峯と交流を図っていたが、高峯のほうは迷惑そうだった。
ーーー…
「うぅ、高峯くんが心開いてくれないよ！ どうしよ〜A！」
『私たちはいつからお悩み相談を聞くほど親しくなったんだよ。』
「Aも辛辣〜！ 俺だって悲しいんだぞ〜！」
「そんなこと言われても……ああ鬱だ、こんなとこ入っちゃっただけでも最悪なのに馴れ馴れしい人と席も近くて……」
『馴れ馴れしい言われてるぞひなた。』
「ひーどーいー！」
半笑いで言うと、ぷくーっと頬を膨らませて『拗ねてます』アピールをするひなた。
高峯は「ええ……」と戸惑いつつも、フォローすることはなかった。
その代わり、フックに掛かっている私のカバンに釘付けになる。
『……何だ？ ゴミでもついてるか？』
「ゴミ!? この癒しが!?」
『きっ、急に奇声をあげんな！ びびる……！』
「えっ、ああごめん……」
私のカバンに癒し要素あったか……？ と不審に思い、ひなたと一緒に高峯が見ていた辺りを確認する。
そこには、母さんからもらったキモ可愛いどじょうのストラップがついているだけで、他には何もない。
そのストラップを見るなり、ひなたは「うわぁ……」と引き気味に私を見つめた。
『別に私の趣味じゃないからな!? 母さんがよくこういうの買ってくるんだよ！』
「つまりこういうのたくさん持ってるってこと……？」
『家には結構あると思うけど……っ!?』
高峯の瞳にどんどん生気が宿っていく。
顔が思った以上に近くて、思わず面食らった。
「けど何で付けてくんのさー」
『母さんがくれた物は大切にする主義』
「Aってそういうとこあるんだね、何か意外〜！」
『ふっ、うちの母さんは世界一偉大だからな！ 大切にして当然だろ。』
「……マザコン？」
『黙れ。』
母さんを大切にして『マザーコンプレックス』なんて言われる意味がわからない。
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
