いん・ざ・し〜♪「ぷかぷか」�� ページ41
『清海A』
すぅ……と深く息を吸って、目の前にいる奏汰さんを見つめた。
『入部したいです！ ……良いですか？』
「ふふっ、『もちろん』です〜！」
奏汰さんはぎゅうっと私を抱きしめて頭を撫でた。
ちょっと痛いけど、全然嫌な痛みじゃない。
「奏汰くんずる〜。ねえAちゃん、俺も」
「貴様！ Aに近づくのは我が許さぬ！」
「えー！ 何でさー！」
私の見えないところで薫さんと颯馬先輩の攻防が繰り広げられている。
何でこのタイミングでするんだあいつら。
奏汰さんも同じことを思ったのか、くすくす笑っている声が頭上から聞こえてきた。
「もう。かおるもそうまもなかよくしてください？」
「男と仲良くして俺に何のメリットがあるの〜？ 想像しただけで気持ち悪いんだけど。」
「しっ深海殿の頼みとあらば……！ しかし……！！」
『……はぁ、しょうがないなあ。どーぞ、おふたりとも。』
苦い顔をしているふたりに両手を広げてアピールする。
薫さんはすぐわかったのか、「やった〜」と私に抱きついた。
颯馬先輩も躊躇いながら近づいてくる。
『はい、薫さんおしまい』
「えっ！ 早くない？ 奏汰くんとはもっとしてたじゃん！」
『奏汰さんは奏汰さんです。薫さんは別。』
「えー！」
『離れないなら力づくで、』
「いやっそれは無理！」
部室についてすぐの私を見たせいか、ぱっと素直に離れる薫さん。
颯馬先輩は、まだ私の近くに立つだけで近づいてこない。
「そうま〜？」
「！ いや、そう簡単に女人の身体に触れるなど不埒であるし、潰してしまいそうで……」
『出会い頭に切り掛かってきた人が何言ってんですか。』
「うっ……誠に反省している！ だからせっぷ」
『切腹はもう良い！！』
じれったい颯馬先輩の手に触れる。
ぴくっと反応しながらも、抵抗することはなかった。
『……これから同じ部活の仲間になるんですから、女人にも慣れてくださいね？』
「ぜっ、善処しよう。」
「ふふ、みんな『なかよし』でたのしいですね〜そうま。」
「！ うむ！」
「いつの間に俺まで入っちゃってるし……まあAちゃんとは仲良くしたいと思ってるけどね？」
『これからよろしくお願いします、皆さん！』
優しいこの笑顔に、いつまでも浸っていたい。
私はいつから、こんな強欲になってしまったんだろう。
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
