自由な奴ら�� ページ27
『清海A』
「Aも結構自由なほうでしょ。自分だけ『蚊帳の外』みたいな顔しやがって〜！ こうしてやる〜！」
『わ！ おまえ……っ!? やえろ、ほっへおひる……！』
「あははっ、大丈夫だよ、可愛い可愛い♪」
「ひなたくんって、女子にも容赦ないッスね……」
ひなたが私の頬を好き勝手に伸ばしてくる。
ぶん殴りて……いや、さすがに『アイドル』の顔を殴るわけには……
それにそんな暴力行為したら、「そんな奴とアイドルの卵を関わらせられない！」とか言われて謹慎処分…
母さんが泣く！！
「清海も抵抗はしないんだな……？」
「やる気ないんじゃない？ 流れに身を任せるスタイル。」
「で、でも女子のことこんな……」
「うう、もしかしてぼくたちが止めた方が良いですかね？」
「何で皆そこまで大事にするのさ〜！ Aはこれくらいじゃ怒んないよ？」
「怒んない訳じゃなくて怒る気も失せてるって感じッスけど。」
やっと離されて、何か頬の感覚が変に感じる。
自分の手でほぐしながら『あのなぁ、』と悪気なさそうなひなたに話しかけた。
『私はまだ良いけど、他の女子にすんじゃないぞ。』
「あはは、平気だって！ Aにしかやんないから！」
『私もやめてほしいと切実に思ってるよふざけんな』
「ええ〜！ ときめいてよもっと！ 俺アイドルなんだぞ〜！」
『ときめくにしたってセリフが最悪すぎだろ……どこに「俺が頬を揉むのは君だけだよ！」とか言われて喜ぶ女子がいるんだよ！』
しくしく……と泣き真似し始めたひなたを無視する。
紫之は目をきょろきょろさせてひなたの様子を気にしていた。
『……紫之は優しいな。』
「へっ？ そんなことないですよ？」
『優しいついでに創って呼んでいいか？』
「も、もちろんです！ ぼくもAさんって呼びますね！」
「あー創くん、それAの地雷だよ。」
『別に地雷ではねえよ』
「ええっ？」
「さっきまで泣いてたのに……！」とでも言いたげな創に笑うひなた。
真白、高峯、南雲は呆れたようにため息をついていた。
『呼び捨ての方が良いって言うのはそうだけど。まあ創が嫌なら良いよ。』
「あ、いやあんまり人のこと呼び捨てにしないので……」
『そういえば、真白のこともくん付けだったな。』
「おーい、創が名前呼びなんだから、俺も良いだろ〜？」
むすっと拗ねた様子で腰に手を当てる真白。
ここのコンビが優しすぎて困る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
