自由な奴ら�� ページ26
『清海A』
「てか思ったんだけど、司くんの『Aさん』は嫌がるのに、このふたりは良いんだ？」
不意に私の机に頬杖をつきながら指摘するひなた。
私は『あー、』と南雲と高峯を横目で見た。
二人で一つのスマホの画面を覗き込んで、楽しそうに話している。
『まあ、あれは名前にさん付けだったから。『清海さん』って呼ばれるのは、完全に距離ある感じでそこまでむず痒くない。』
「Aって面倒くさいねー。俺は仲良くなったらすーぐ名前で呼んじゃうんだけど。」
『ひなたのそれは女子に対してだけ矯正したほうがいい場合もあるけどな。私は『0か100』じゃないと気持ち悪い。』
「いやー……翠くんは『0』ではないと思うけどね〜？」
『そうなのか？ まあ仲良くできるのは良いことだろ』
思いの外仲良くできてる南雲たちに視線を移す。
高峯も『ゴマぽん』のことについて話せて嬉しそうだし。
『というか、南雲もそういうの好きなんだな。』
「え？ いや、別にこういうの全般好きな訳じゃないッスよ？ ただこいつ、近くのゲーセンで見て『目つきが男らしい』から覚えてたんス！」
『おまえ、これが『男らしい』のか……？ さすがに、』
「Aのチャラいの基準と同レベルじゃん。」
『私はそこまでじゃねえよ。根拠に基づいてんし。』
「『ゆるキャラにしては』って話ッスよ。ただちょっと目ぇ惹かれただけッス。けどこれ、何か清海さんに似てないッスか？」
『何で急にそれ掘り返すんだよ！』
「やっぱ誰から見ても似てるって〜！ 創くんとかにも聞いてみる？」
「呼びました〜？」
「わあ、生『呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん』だ。初めて見た。」
隣から高峯の『どこ目線からか分からない感想』が聞こえてくると同時に、急に現れた紫之の陰から真白も出てくる。
真白は高峯に乗っかって「じゃじゃじゃじゃーん……！」と掛け声まで入れてくれた。
「これこれ、Aに似てるでしょ？」
「わあっ！ たしかにとっても可愛いです〜！」
「な、何でこんな『ぽってり』してるんだ……？」
「たしかちゃんぽん食べ過ぎて太ったって設定だったかな。」
『このキャラクター、完全に本家に風評被害いってるだろ……』
紫之は目を輝かせて、真白はどこか気まずそうに笑う。
そして私と似てるというのも風評被害だ、直ちにやめろ。
「非公認だから大丈夫！」
『……おまえら本当自由だよな。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
